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2006/06/13

弁護士の饒舌はどうして?

 先日、テレビニュースを見ていたら、秋田県で起きた小学生殺害事件の畠山鈴香容疑者の報道が派手に流れていた。どうして殺したのか、その動機をあれこれコメントしている。その報道を見ていて、私は、びっくりした。

 担当弁護士が、接見中の容疑者の話として、殺害の動機や殺害の模様をかなり詳細に記者会見で語っているのである。え、それって、どうして?、なのである。
 謝罪文を代読したというから、容疑者の依頼があったのかもしれない。それにしても接見中の被疑者の話を、担当弁護士があれこれマスコミに公表してよいのだろうか。謝罪文というのは被害者へ送るものであって記者会見で読み上げるものではないようにも思うがどうであろうか。
 他方、取調べ中の容疑者が、大きな泣き声をあげながら自供をはじめたという報道も流れている。こちらは、捜査機関側がマスコミに流しているとしか思えない。捜査当局は弁護士ではないから、被疑者の利益を考えなくてもよいということだろうか。

どうして、だろうか。弁護士側も捜査側も、接見中のやりとり、取調べ中の供述を、世間に公表するのは、それぞれネライがあるのだろうが、私は単純に驚いている。被疑者は、そのことを知って話しているのか?。知っていたとしても、そもそも報道機関に流していいものなのだろうか。守秘義務というものは、どう考えられているのだろか。

秋田の二人の弁護士はたぶん国選ではないかと想像している。もしそうであれば、Garrow の事件と似ているといえよう。大きく違うのは、一方が異様に口が重いことと、他方が異様に饒舌であることである。

そんなことをあれこれ考えていたら同じような意見がインターネット上に流れていた。なかなかいい文章である。

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2071799/detail

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コメント

Momo さん、そうですよね。報道のコメント、まったく同感です。
 同感できないのは、「MoMOちゃん」ですね(失礼しました)。
 でも20代であろうが60代であろうが、学校の先生と弁護士は、とにかく先生と呼んでしまう癖が私にはあります。すいません。思わず書いてしまったときは、「イエローカード」を書いておいてください。m(_ _)m

投稿: satosho | 2006/06/14 23:31

私も、あの弁護士会見にはびっくりしました。自供の様子を伝える報道にも違和感がありました。マスコミは情報を求めるでしょうが、あのような内容を今の段階で公表してもよいものか・・・
同時に、限られた情報で「あぁだこうだ」と無責任な推測を並べるテレビのキャスター、コメンテーター類にも、うんざりしています。この事件に限らず、「わからない」ことを「わからない」ままにせず、強引に、かつ性急に何か(多くは、被疑者の性格、生育環境)に原因を求めようという姿勢がマスコミに見られ、戸惑いを感じます。
(しょうむないことですが、「MOMO先生」はやめてくださいね!先輩の先生に「先生」といわれると、何だか・・・「MOMOさん」か、「MOMOちゃん」にして下さい(後者はどうだか((爆))・・・))。

投稿: MOMO | 2006/06/14 17:31

kenji さん、情報ありがとうございます。なるほどねえ。家族のためですか。
 マスコミが家族に押しかけるからそれを防ぐために被疑者の話を全部公表するというのは、気持ちは分からなくないけど、複雑な心境になりますねえ。取引してはならないものを取引しているような印象を受けます。
 ただ能代には、弁護士がこのお二人しかいないようで、弁護人の数が事件の規模に比較して圧倒的にパワー不足なところは考慮してあげないといけないかもしれません。
 被疑者個人にとっては、ほんとにどうなんでしょうか。どうも刑事弁護としては、かなり議論を呼ぶでしょう。もっといろんな意見がこれからでてくるような気がします(そうであってほしい)。

投稿: satosho | 2006/06/14 15:13

ご参考。

http://www.asahi.com/national/update/0610/TKY200606090486.html

弁護人とマスコミの間で取引があったようですね。
被疑者親族のためにはなるかもしれませんが、被疑者自身にとってはどうなのでしょう?

投稿: kenji47 | 2006/06/14 13:17

昨日、この文章をアップしましたが、タイトルがあまりにもセンスがないので、変更しました。
(06/06/14 Wed)

投稿: satosho | 2006/06/14 02:28

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