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2006/08/29

心神喪失者医療観察法:施行1年

28日朝の毎日新聞東京版で標記の記事が掲載されていました。現場は混乱しているそうです。記事のリンクは下記です。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060828ddm003100168000c.html

 「法務省によると、法施行後今年5月末までに検察官が審判を申し立てたのは299件で、うち225件について裁判所が決定を出した。入院決定が122件と最も多く、次いで通院決定の60件、医療を行わない決定35件、申し立ての却下8件。」

 昨年の10月段階では一ケタ台の少ない数字でしたから、ずいぶん増えたものです。

 「最初の法案では「再犯の恐れ」が入院の要件とされていた。しかし、精神科医や日弁連などから「治安のための長期拘禁につながる」との批判が起き、入院要件が「社会復帰のための治療の必要性」に修正された。」

 「鑑定入院医療機関は全国で215カ所(6月15日現在)。日本精神神経学会・法関連問題委員会の委員長で、多摩あおば病院(東京都)の富田三樹生院長も鑑定入院先で治療内容にばらつきがみられる点を指摘。「鑑定入院の時期こそ症状が急性期で、十分な治療が必要。法の不備で、どこまで治療に踏み込むかで現場が混乱し、対象者の審判や社会復帰に影響するのは問題だ」と批判する。」

 「◇全国わずか8施設  厚生労働省は当初、対象者が入院する30床の専門病棟を法施行から3年間で全国に24カ所(国立8カ所、公立16カ所)建設する計画だった。

 しかし、現在まで開業にこぎつけたのは武蔵病院を含め国立の8施設計175床だけ。 病棟建設の遅れは、対象者の処遇にも微妙な影を落としている。施行当初、武蔵病院で沖縄の対象者を受け入れたことに象徴されるように、対象者は居住地から遠距離の施設に入院することが少なくない。家族や知人と離れた遠隔地での入院が対象者の治療や社会復帰にマイナスになることは厚労省も認める。」

 これあまり知られていない事実ですよね。付添人の弁護士もあまり知らないと思います。みんな困っているんでしょう。毎日新聞は、こうした現状が生んだ不幸な事態を同じ朝刊で紹介しています。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060828ddm001040163000c.html

 沖縄の観察処分の審理で3ヶ月間拘束されたのですが、その間入院させられたのは名古屋、しかもほとんど治療はなし(いわゆる未決状態ですから)。そして処分申立てが却下されたんだけど、名古屋から沖縄に帰るお金は付添いの職員の費用も含めて本人負担だというのです。うーん、確かに大問題です。

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コメント

記事添付の図面を貼り付けていましたが、よく考えてみるとマズイのかと思い、削除しました。
 (06/08/29 Tue)

投稿: satosho | 2006/08/29 09:10

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