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2006/10/19

歩行者訴訟

 歩行者同士が道でぶつかって、93歳のお年寄りの方が怪我をしたというので訴訟を起こして780万円の損害賠償を認める判決がでたことを以前、このブログで紹介しました。

http://www.satosho.org/satosholog/2006/06/post_4034.html

 これが東京高裁で逆転して、原告(お年寄り側)の請求を棄却したようです。

 毎日新聞の報道は次のようです。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/m20061019k0000m040093000c.html

歩行者訴訟:27歳女性逆転勝訴 93歳と衝突、責任なし
 交差点で歩行者同士でぶつかり、転んで骨折した東京都内の93歳の女性が「右足に障害が残った」として相手の27歳の女性に2000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(宮崎公男裁判長)は18日、約780万円の支払いを命じた1審・東京地裁判決(6月)を取り消し、原告女性の請求を棄却した。

 原告側は「若い女性が前方左右を注視せず足早に歩いていたため衝突した」と主張。1審判決も「お年寄りが周囲にいないか注意を払い、接触や衝突を回避すべき義務を怠った。健康な成人は弱者に進路を譲るべきだ」と賠償を命じた。これに対し、高裁判決は「若い女性は込み合う交差点で人の流れに従ってゆっくり歩いており、過失はない」と退けた。

 毎日新聞 2006年10月18日 22時49分

 わたしは、以前の投稿で 「「健康な成人」の世界では、興味本位のニュースで終わるかもしれないが、福祉関係者の間では、歩行者同士の衝突は、日常的な出来事」だと書いていますが、それが棄却に終わって実は、ほっとしています。地裁判決のままでは、おちおち道を歩けない、そんな気持ちでいました。これは障害者の親の立場からの関心です。

 ところで、地裁判決が6月15日、高裁判決が10月18日ですから、その間、約4ヶ月。高裁の期日は判決言い渡しを別にすれば、おそらく一回しか開かれていないのではないかと思います。第1回期日で結審することは東京高裁では珍しくありませんが、それで逆転ですから(しかも新聞報道によれば認定事実が違っている)、その点では、手続的な詳細を知りたいところです。これは民訴の教師としての関心です。どこかで判例集に掲載してくれないかなあ。

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