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2006/10/26

後見人になると親族ではなくなる?

刑事事件の話しです。被後見人の財産を狙う親族は確かに多いのですが。。

 福島地裁は、未成年後見、秋田地裁は、成年後見でいずれも親族が後見人です。「親族相盗」の適用を排斥して、福島は執行猶予、秋田は実刑です。

http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2006102504590.html

 財産侵奪を行い、孫の貯金流用した後見人の祖母、刑の免除せず 福島地裁
2006年10月26日(木)03:03

 孫の少年(15)の未成年後見人に家裁から選任された祖母(72)が、少年の貯金を流用したとして、業務上横領罪に問われた事件の判決が25日、福島地裁であった。直系血族が盗みや横領などで有罪となっても刑が免除される「親族相盗」の特例が適用されるかが争われたが、大澤廣裁判官は「家裁という第三者を巻き込んだ犯行で、(親族相盗を)適用すべきでない」と判断。刑を免除しなかった。

  この事件は、被後見人の母親名義の貯金口座などから計約1500万円を引き出したのだそうです。大澤裁判官は「後見人の地位を利用して生活費や行楽費に使い込んだ身勝手な犯行だ」とし、後見人の被告と伯父に懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。伯父の妻は懲役1年6カ月執行猶予3年とした。少年の親族がよってたかって財産侵奪ですね。

 秋田地裁では25日、成年後見人を務め、世話をしていた認知症の叔母の口座から約1800万円を着服したとして、業務上横領の罪に問われた秋田県羽後町、警備員(57)の判決公判があり、藤井俊郎裁判官は「成年後見制度の信頼の根幹を揺るがし、社会に与えた影響は深刻」として、被告に懲役2年(求刑懲役3年)を言い渡した。

 弁護側は、この事件は「親族相盗」が適用されると主張。しかし判決では、被告は裁判所から広範な監督を受けて叔母の財産管理をしており、親族関係だけで成立する関係ではないとして、弁護側の主張を退けた。

以下はウイキぺディアからの抜粋

 親族相盗例(しんぞくそうとうれい、単に「親族相盗」ともいう。)は、刑法上の規定の一つ(244条1項・251条(準用)・255条(準用)で規定)で、親族間で発生した一部の犯罪行為またはその未遂罪については、その刑罰を免除するものである。

2005年に母親の死によって生命保険の受取人となった未成年者の預金を家庭裁判所から後見人に任じられた実の祖母(直系血族)と伯父夫婦(同居の親族)が横領するという事件が発覚した。この場合、親族相盗例に従えば、祖母と伯父夫婦は処罰される事はない。だが、検察官は家庭裁判所からの後見人任命の約束に反したと解釈して祖母と伯父夫婦を起訴した。この場合のような家庭内での力関係では「弱者」である若年の卑属の個人財産が年長の親族によって侵されたような場合には、親族相盗例が却って弱者保護の妨げになってしまうケースも存在しうるのである。

また、その他のケースとしては、事実婚(内縁)の配偶者が、親族相盗例における配偶者にあたるかという問題につき、2006年に最高裁は「配偶者」の意義を厳密に解釈し、事実婚の配偶者による窃盗には、親族相盗例を適用しない旨を決定した(最決平成18年8月30日)。

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