後見利用の統計数字
先日、昨年度の成年後見の申立が急増したと書いたが、最高裁のサイトに平成18年度の統計データが掲載された。新聞報道の通り3類型をあわせた申立て件数は、前年度の1,5倍になっている。
http://www.courts.go.jp/about/siryo/kouken.html
総件数 18年度 32629 ←17年度 21114 55%増
最高裁のデータをもとに制度発足の平成12年度からの申立て件数をまとめたものが下記になる。
一番左の数字が平成12年、順に右に移動して最後が平成18年です。
利用の推移(申立件数)
後見 7451件→9297件→12746件→14462件→14532件→17910件→29380件
保佐 884件 →1043件→1521件 →1627件 →1687件 →1968件→2030件
補助 621件 →645件 →737件 →805件 →784件 →945件→859件
任意後見 51件 →103件 →147件 →192件 →243件 →291件→360件
なお任意後見契約の登記件数は累計で平成17年度で15000件ほどになっていたが、平成18年度に5610件の契約登記があり、総類型で20548件となっている。
平成16年度は利用の増加が制度発足以来はじめて鈍化したのですが、平成17年度は、元に戻り、平成18年度は急増しました。但し、保佐は横ばい、補助は、また減少してます。
市町村申立ての件数データは次の通り。
平成17年度は666件(平成16年度は509件)、平成18年1033件。
親族以外の第三者後見の割合が平成17年度は全体の23%(前年度20%)で全体割合でも件数でも増えたのですが、平成18年は絶対数で増えたものの、割合では減少しています。平成18年度の親族申立ては82%、内、親の申立てが31%だそうです。
法人後見は17年度179件で前年度の98件から大きく伸びていたのですが、こちらも昨年、さらに増えました。平成18年度は377件。ほぼ倍増ですね。
さて以上のデータから言えることは、平成18年度は障害者の親が多数申立てを行ったことでしょう。しかも、それは後見類型申立てです。政府による後見制度制度利用促進事業は、ほとんど進展していないまま、法的な整備も十分ではない。しかし、入所施設関係者の間の切迫感(このままでは親も利用者も利用の前に死んでしまう)が広がったといことであろうか。バックアップ組織の拡充を急がなければならないと思う。
| 固定リンク
|
« 家族の代理? | トップページ | ボク流でいいのだ »
「障害者後見」カテゴリの記事
- 知的障害者が後見人に就任して横領、他(2010.02.08)
- 最高裁の後見概況(2010.02.01)
- 軽い一票と剥奪される一票(2009.12.29)
- コミュニティフレンド養成講座と全国権利擁護支援ネットワーク、そして(2009.12.16)
- PACGの定例会とその後(2009.12.07)


コメント
あ、さつきパパですね。よろしく。
ほんとに法人後見の伸びは、どこがうけているのでしょうか。岡山市や多治見などで法人後見をうけている団体があります。50人なんて規模で受けていますから、法人後見組織が一箇所でも動き出すと、いまの水準でも動きますね。ただ、既存のところはどこもメイッパイのところで活動していますから、やはりあたらしい法人ができてきているのではないでしょうか。
なにせ高齢者の世界も含めた数字なので、こればかりはわたしも想像すらできないところです。どなたに聞けばいいのか。最高裁に聞いてもたぶんデータはないでしょうねえ。
投稿: satosho | 2007/07/27 21:25
佐藤先生、はじめまして。
ところで法人後見の急激な伸びは、引受先の増加に伴うものでしょうか。各地で法人後見を受けられる団体が増えている?
それとも、既存のところがたくさん受けているということでしょうか。どこがそんなに受けてるの?
投稿: さつき | 2007/07/27 11:47