PTAの会合
ちょうど1週間前の火曜日になりますが、次男の通う特別支援学校(旧養護学校)でお話をさせていただきました。PTAの会合です。ですから参加者は、親御さんです。もっとも主催の役員の方があちこちにお声をかけてくださったようでPTAの方だけでなく総勢100人近くのかたが参加されていました。
昨年も学校の先生方にお話をさせていただく機会が数回ありましたが、PTAははじめてです。それに、自分の子どもが通っている学校でお話をするのは緊張
しますねえ。私の子どもをご存知の方が多いわけですし、「これがあの子の父親か」ということになりますから、ちょっと背伸びもしようかという気持ちにもな
ります(苦笑)。
内容的には、権利擁護のフィールドの概観を地域と施設に分けてざっとご説明した上で、法や制度の利用・改革(千葉県障害者条例にも触れさせていただきま
した)と、できるだけ多くの人が障害を持つ人に関わることが権利擁護には大切ですとお話させていただきました。この関係では、地元の相談機関であるフラット船橋の方
がお見えになっていたので、話がリアルな具体性を帯びることができてありがたかったです。
そうしたマエフリで、私が関与したり、調査したりした障害をもつ方の被害、加害の事例を5件ほどご紹介させていただきました。その詳細は長くなりますの
でここには書きませんが、やはり実際の事件をお話しするのが、分かりやすいようです。消費者被害、就労先での悩み、加害事例、とさまざまですが、いずれも
地域社会で生きているからこそ遭遇する事例であり、しかも、その遭遇の中身は、障害のない人と変わりがない、このことをお話させていただきました。つま
り、あたりまえの人生なのです。障害のない人とある人との間で、違うのは次の点です。
「事後処理が難しい」
事故はおきます。トラブルも生じます。それはそれで障害のある人特有の問題ではありません。違うのは、事故やトラブルが生じたときの、事後処理が障害の
ある方の場合は難しいということです。この点は法律家、非法律家ともに、あまり認識が一般化していないところだと思います。
ここのところの支援が必要なのですが、あまり制度的な手当てができていないように思います。
障害のあるかたの成年後見利用については、時間の関係でほとんど触れることはできませんでした。また機会があれば、と思います。とにもかくにも開催に向けて、ご尽力いただいた関係各位に、この場で御礼申し上げます。
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