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2007/09/26

光市弁護団の事件続報

 この間、「理想の弁護士・・うんぬん」というタイトルで光市母子殺害事件の弁護団に対する懲戒申立事件の話をコメントした。その後も動きが盛んなので追加である。まえの記事はこちら↓
http://www.satosho.org/satosholog/2007/09/post_6f0f.html

 

まず注目すべきは、オウムの事件で世間の注目を浴びた江川昭子さんがコメントをインターネットで発信されていることである

江川昭子さんのサイトの記事
http://www.egawashoko.com/c006/000235.html
 これは、丹念に事実を追って書かれた読み応えのあるコメントである。
 なお余計なことかもしれないが、この記事のあとに麻原被告の娘さんの未成年後見人を辞任したとの記事も掲載されている。こちらも読み応えがある。

 次に光市事件そのものを取材している産経新聞・福富記者のブログ。
 これも読み応えがある。
http://fukutomim.iza.ne.jp/blog/entry/297086
http://fukutomim.iza.ne.jp/blog/entry/297107/
http://fukutomim.iza.ne.jp/blog/entry/301180/
http://fukutomim.iza.ne.jp/blog/entry/306233/

 さらには、弁護団の一人、今枝仁弁護士のブログが開設されている。
http://beauty.geocities.yahoo.co.jp/gl/imajin28490

 ところで橋下弁護士のブログはもうあまりにも有名だが、橋下弁護士は、懲戒を受けた弁護士にはとても厳しい人であることをうかがわせる判例が判例時報に載っていた。
 
判例時報1972号103頁 大阪地裁平成18年12月8日判決
 事案は、ある弁護士(A弁護士としておきましょう)が貸金返還請求事件を受任したが、その弁護士が期日に出頭しなかったり書面を提出しなかったりで結 局、敗訴したところ、依頼者から弁護士の受任義務違反を理由に約7200万円あまりの損害賠償訴訟が提起された訴訟である。
 A弁護士は、平成14年に大阪弁護士会を除名され、平成16年に死亡している。被告となったのはA弁護士の遺族とA弁護士のところで1年ほど働いていたイソ弁である。で、原告の訴訟代理人が橋下弁護士なのである。結果は原告側の敗訴なのであるが、控訴されている。もう10ヶ月ほどになるから控訴審の結論はでているかもしれない。

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法と弁護士」カテゴリの記事

コメント

コメントへの返事、ありがとうございます。

あのブログから、ここに来て「Garrow'sLawyers 」と「サイモンの弁護士論について」を読ませてもらいました。
「Garrow's Lawyers 」では、アメリカにおいての弁護士の職業倫理の厳しさが、宗教的な厳格さから来てるのかなと、思いました。
「サイモンの弁護士論について」は、法律に詳しくない私でもたいへん読みやすく、わかりやすかったです。特に、「・・・・としての弁護士」の所がおもしろかったです。「・・・」に入れたいことばが浮かびましたが自重します。

裁判員制度の関係なのか、より問題がある裁判所や検察、警察の捜査などに批判がいかず、刑事弁護人ばかりが、やり玉あげらるのはおかしことだと思っています。

返事はいりませんので、気にしないでください。
ではまた、たまにのぞきにきます。

投稿: ぐら虫 | 2007/10/13 17:25

23hawkさん、医師が患者に対して負っている説明義務と、ご指摘の橋下弁護士が主張されている説明義務とは違うものですから、その二つに関わる議論を比べて違和感をお持ちになることは、自然なことかと思います。

投稿: satosho | 2007/10/13 06:26

ぐら虫さん、はじめまして。同じようなご指摘をほかにもいただいております。ありがとうございます。

投稿: satosho | 2007/10/13 06:14

法律などわからないド素人がコメントさせていただくのは大変恐縮なのですが、
どうしても気になることがあるので書かせていただきます。(ご迷惑でしたら削除いただいてかまいません)

実は先生のブログだけでなく、他の弁護士の方のブログ等を読んで感じることなのですが、
それは、「自分たちとは感覚が違うなぁ」ということです。
私は医療関係者なので患者の病状などに対して守秘義務もありますし、目の前の患者が死にかけていれば(たとえ患者にとっては不本意だとしても)最大限生かす努力をします。
相手にどうしても理解していただく必要がある場合には、きちんと説明します。
また自分の見解を説明する際には、相手の立場に配慮した上で、自分の主張をご説明します。
結果として自らの行為に対する批判は甘んじて受けます。
この場合、自分の主張に対する何らかのリアクション(訴訟や恫喝も含め)も覚悟しております。
個人的には人の命がかかっているので、これは当然と納得しております。

翻って、今回の弁護団の方々の行動は(法律上はともかく)筋が通っていないと感じられてしまいます。
弁護士団には第三者に対する説明義務はないとの事ですので、この点から考えると記者会見を開く必要は(筋論から考えると)ないでしょう。
それを、マスコミ等の要望があったからとはいえ、自説を開陳する場を設けて主張する道を選んだわけです。
この時点で世間から異なった意見が出る可能性があるのは当然で、第三者に対して自説を主張するのであれば、第三者から非難(あるいは賛同)を受ける事も甘んじて受け入れるべきです。
それが、自分たちに対する非難は認めないとしか見ることが出来ない行動をとり、そのことを多くの弁護士が支持しているように見受けられます。

私は橋下弁護士の発言が法律的に正しいかどうかはわかりませんし、正直もう少し冷静に出来ないものかと思うところもあります。
ただ、彼の言う「弁護士の常識が世間と乖離している」というのは理解できます。

世間では、自らの意見を主張するなら、その発言に対して責任を持つのは当然ですし、反論も受け入れた上で議論をつくすのが当たり前です。
もし「刑事弁護で説明する義務はなく」「反論されたくない」のなら、記者会見もすべきではなかったのです。
これなら筋は通りますし、このような感情的な反発もなかったと思います。

文章がまとまらなくて申し訳ございませんが、我々法律に疎い一般人が今回の騒動を見聞きしたり弁護士方のブログを読んだりして感じる違和感はここなのです。
この違和感についてどのように理解したらよいのか、ご教授いただけると幸いです。

投稿: 23hawk | 2007/10/12 03:18

はじめまして、ぐら虫といいます。

 橋下徹弁護士のブログで先生の記事(Garrow's Lawyers 7)が都合のいいように引用されているのではないでしょうか。
本来なら『日本の弁護士は、「依頼者の利益を守るべきである」と総論的には~』から引用されるべき文が「でも、」をはぶいた形で『職業倫理の党派性と中立性の緊張関係の中で、ごりごりしながら~』から引用されています。

Garrow's Lawyers 7を引用した後の文でも「要するに、弁護士だから、弁護人だから、被告人の利益のために活動しているのだから、国家権力と闘っているのだからそれが正義であり、あとの配慮は不要という、職業倫理絶対論は、もう通用しない。依頼者のために、被告人のために全力を尽くすとしても、人として、被害者遺族にそして世間に対しても配慮しなければならないということですね。」と勝手に解釈しています。

 はじめに、橋下徹弁護士のブログを読み飛ばしていて、どこからが引用文なのかもはっきりしていなかったので、橋下徹弁護士と同じ考え(失礼です)と思っていました。(申し訳ございません)
Google で調べ、先生のブログに来て全く違うのがわかりました。
引用されているGarrow's Lawyers 7だけでもよく読めば橋下弁護士とちがうのは明白だったんですが。
本当に申し訳ございません。
 

投稿: ぐら虫 | 2007/10/10 00:08

戸波高橋派さん、お知らせありがとうございます。橋下先生のブログも拝見しました。Garrowの事件を引用されているのですね。確かに似たところのある事件だと思っていました。
でも光市の事件については、別に直接ふれた文章を書いているので、そちらも引用していただけると良かったと思います。
http://www.satosho.org/satosholog/2007/09/post_6f0f.html

投稿: satosho | 2007/10/02 09:19

渦中の橋下徹弁護士のブログ(9月30日付け記事)に,先生の記事が引用されていました。どこまでが引用かよくわからない書き方であり,趣旨も違えている気がするのですが,いかがなものでしょうか。
http://hashimotol.exblog.jp/6545710

投稿: 戸波高橋派 | 2007/10/01 23:34

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