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2008/02/14

三丁目食堂事件

 札幌市にあったある食堂(三丁目食堂とか3丁目食堂と標記されている)での知的障害者の虐待(過酷な労働、金銭搾取)の事件である。昨年あたりから関係者の間で話題になっていたが、昨日、札幌地裁に提訴された。


一番詳しく報じているのが北海道新聞で提訴直前と直後の2回にわたって記事にしている。


給与不払い 知的障害者4人提訴(02/14 07:06)


 札幌市内の食堂で働いていた知的障害者四人が、給与を支払われなかったうえ、障害者年金を横領されたとして、食堂経営会社の「商事洋光」(札幌)などを相手取り、約四千五百万円の損害賠償を求める訴えを十三日、札幌地裁に起こした。

 

 訴えたのは道内に住む三十五-五十一歳の女性三人と三十二歳の男性。訴えられたのは同社のほか、障害者支援団体の「札幌市知的障害者職親会」(札幌)と北門信金(滝川)。


同紙は、虐待の中身について次のように報道している。

 訴状によると、四人は昨年までの十三-三十年間、商事洋光が経営する札幌市白石区の「三丁目食堂」に住み込みで勤務。一日十二時間以上働き、休日は月に二日だけだった。一九八九年以降、給与を一度も受け取っておらず、総額は約六千六百万円に上るという。

 

 住み込みの寮は同食堂の二階などにあり、職親会が運営していた。また、同社は九九年、四人の障害者年金の振込先として四人名義の口座を北門信金に開設。以降、無断で全額計約二千六百万円を引き出したという。

 この食堂は、既に営業を停止し、経営者らは行方が分からないらしい。職親会や銀行が被告になっているのは、行方不明の経 営者を相手にしても仕方がない、という訴訟戦略もあるかもしれないが、こうした障害者の生活環境を作り出しているのが経営者ひとりの悪意によるものではな く、行政も含めた多くの人の作為や不作為があることを問題にしたいという関係者の想いがあるからだろう。

 弁護のあり方や、裁判の機能なども含めて、いろんなことを考えさせる出来事である。今後の動きに注目したい。

 なお北海道新聞の提訴直前の記事は、こちら
「給与、年金詐取された」 知的障害者4人 札幌 賠償求め提訴へ(02/13 07:18)

 朝日新聞は下記
知的障害者に「奴隷生活」 保護の4人、経営者らを提訴


 毎日新聞は下記
知的障害者4人:給与、年金4500万円の賠償請求 札幌地裁


 こういう新聞記事は、すぐに読めなくなります。



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