三丁目食堂事件 その後
三丁目食堂事件(3丁目食堂事件)の提訴前後の報道をこのブログでご紹介したが、その後の経緯について、報道を目にしました。
事件の中身については以前のブログをご覧ください↓
http://www.satosho.org/satosholog/2008/02/post_80e8.html
この種の事件報道は、提訴のときは派手な鳴り物入りで報道されますが、その後の経緯を伝える努力は、日本
のマスコミはあまりしません。宇都宮誤認逮捕事件を丁寧に報道する下野新聞などは高く評価されて良いと思いますが、この三丁目食堂事件についても、地元の
報道が下記の記事をインターネットに流しています。
第一回口頭弁論(4月14日)の様子を伝える記事
http://www.bnn-s.com/news/08/04/080414124413.html
第二回口頭弁論(5月26日)の様子を伝える記事
http://www.bnn-s.com/news/08/05/080526132815.html
下野新聞といいこの北海道の記事といい、時間がたっても読めるようにしてくれているところがいいですね。
と、高く評価しておいてこんなことを書くのは気がひけるのですが、この三丁目食堂報道を書いた記者さんは、民事訴訟手続きについてはまったくの門外漢らし
く、第二回口頭弁論で訴状陳述が行われる予定と書いていたり(だったら第一回口頭弁論はなんだったんだ??)、原告代理人の名前を間違えていたりします。
まあ、そこはご愛嬌として、継続的に報道しようという姿勢を評価しましょう。
で、記事から読み取れる事情は、以下の点です。
1)第二回口頭弁論で経営者側の代理人がはじめて出頭し、答弁書を提出したらしいこと。これで職親会と銀行と経営者の被告3者が揃いました。
どうも裁判所としては、経営者側が欠席を続けるのであれば、経営者について弁論を分離し(被告を二つに分けて手続きを進めることです)、欠席している経営
者側に対してだけさっさと判決を言い渡そうとしていたのではないかと読めます。これは、関わった人々の不作為が積み重なって虐待が生じたと主張し、審理し
てほしい原告代理人側の手続戦略とずれますので、原告側が経営者側に、出席してほしいと要請していたと推測されます(違うかもしれません)。訴訟というも
のは、複雑です。
2)次回の第三回期日から弁論準備に入ること。
弁論準備というのは、一旦法廷から離れて、普通の会議室のようなところで(裁判官・書記官も法服を着ないで)、書面のやりとりや争点整理を行おうという手続きです。一般傍聴はできません。
いちおう訴状と答弁書が出揃ったようですから、裁判所としては弁論準備期日を入れたくなるでしょう。このあたりの事情は、記事を書いている記者さんはまったく理解できていないようですが、記事に見える前後の動きからそう理解できます。
でも、弁論準備は実質的には非公開ですから、次回以降の報道は期待できないように思います。
それにしても、被告が3者もいて弁論準備ってどんな部屋でやるのでしょうか。公開法廷では、全員が座れる広さがあると思いますが、代理人が各一人としても
4人(実際はもう少し人数が多いと思います)、当事者としての福祉関係者も数人は来るでしょうから審尋室(という名称かどうか分かりませんが)はイッパイ
イッパイでしょうねえ。かといってそれぞればらばらに裁判官が話を聞くのでしょうか。そういう手続を交互方式といって原告被告それぞれ単数の場合は一般的
ですが、被告が三者もいる(しかもそれぞれの立場が違い、主張はかなり異なると思います)そんな場合は、時間が却ってかかりますよねえ。この種の訴訟の場
合は、弁論準備は争点整理には、むしろ不向きなんじゃないかなあと、思ってしまいます。
あ、それから下記に三丁目食堂の写真がありました。
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