法科大学院の受験者動向
町村教授のブログで、法科大学院を取り巻く最近の報道をまとめた記事がアップされている。あちこちに散在するニュースをこうして取りまとめてもらえると助かる。
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2008/05/ls_5b37.html
メインの内容は法科大学院の受験者が減り続けていることの紹介である。
この点については、このブログでも2年ほど前に掲載したことがある。
http://www.satosho.org/satosholog/2006/06/post_e3c3.html
2年前の記事では、法科大学院スタート時から平成17年度までの数字を並べて漸減傾向を指摘したが、当初の半減という減り方ではなくなったので「落ち着いてきた」との観測を示していた。しかし、結局、漸減傾向は止まらなかったようだ。
これまでのデータは下記から拾える。17年までの数字は上記の私のブログを参照していただければと思います。
http://www.dnc.ac.jp/houka/houka_index.htm
平成20年度法科大学院適性試験受験者数
志 願 者 数 13,138人(15,937人) 対前年度 2,799人減 17.6%減
平成19 年度法科大学院適性試験【確定値】
1. 志願者数 15,937 人
2. 受験者総数 14,273 人3.受験率 89.56 %
受験者中の法学部出身者:9,842
平成18 年度法科大学院適性試験(【確定値】
1. 志願者数 18,450 人
2. 受験者総数 16,630 人
3.受験率 90.14 %
受験者中の法学部出身者:11,394
過去のデータでは、受験者の年齢構成データが不明になっているのであるが、どうなんだろう。法学部出身者でも、一旦会社勤めをしてから、という人は少なくなっている
ように思うが、量的データを把握できていない(関連記事を明日アップします)。今年のデータだけをみると卒業見込みという受験者が昨年度に比べて増えているので、わたしの推測はあながち
根拠がないわけではないように思う。
法科大学院側は、受けいれ人数を減らしている。定員削減である。定員自体をを削減するところもあるが、公表定員はそのままでも実質的に合格者を少なくしているところも
ある。覚悟の上の定員削減である。もともと採算を度外視して作った法科大学院であるから、しばらくはこうした動きが続くのかと思う。1学年6000人ぐらいであったスタート時の定員は、今の段階ではどうなっているのかわからないが、少なくとも実質的に減っていることは確かだと思う。
ロースクールの定員割れを、問題視するのは間違いだと以前も指摘したが、相変わらずこういう記事は多い。いずれにしても、各大学は発表合格 者を数倍にするので、受験者は、学校さえ選ばなければ、どこかのロースクールに合格できる可能性が高い。そういう意味での全入状態が生じているように思え る。受験生側のロースクール選抜とロースクール側の学生選抜の緊張関係が、ますます高まってくるだろう。
こんな記事もあった。
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2008/05/ls_f4d7.html
追記:アップ後に関連記事をいくつか見つけたのですが、すこし量が多いので明日別記事にします。
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