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2008/11/26

ガーディアンズのシンポジウム御礼

以前このブログでもご案内いたしましたが、先日の土曜日22日に、標記のシンポジウムが行われました。全国各地からそうそうたるメンバーを集めましたので、いささかなりとも注目を集めたのでしょうか、定員200の参加募集に応じてくださった皆様が250を超え、最終的には270を超える皆様が会場におられたようです(用意した280の資料があっという間になくなったそうです)。
 

本来であればまっっさきに私がブログでご紹介しなければいけないのですが、終わった後も仕事が立て込んでいて。。。という のは事実ですが実は言い訳にすぎません。。。どうにも虚脱状態が続いていぼーっとしているので書けませんでした。まだその状態から抜け出していないのです が、そんなことをいっていても仕方がないですから、いくつかの事柄を書いておきます。

なお、当日の様子については名川さんとGAMIさんがすでにブログに書いておられます。
http://gami.at.webry.info/200811/article_8.html
http://d.hatena.ne.jp/mnagawa/20081123/1227446973

 会場は、もともと200を前提にして作れられているところですので、参加された方々はたいそう窮屈な思いをされたのではないかと思います。どうもすいま せんでした。私たちも定員オーバーがはっきりした段階でどうするか悩んだのですが、できる限りご参加のご要望に対応すべきであると考えましてギリギリまで イスの配置を動かす、役員は壁際に異動して座るなど工夫をさせていただきました。それでもすべてのご要望にお応えすることができなかったことが残念です。

 さて、当日のシンポの内容ですが、実に豊富な内容でありました。あまりにも豊富すぎて、実は主催者側の人間であった私も未整理な状態です。でも整理がつくのはだ いぶ先のことになりそうですので、とりあえずコメントをあげておきます(詳細は報告書を作成しますので、そのあとにまた紹介しますね)。

 午前中のセッションでPACガーディアンズの活動の概要が紹介されたのは当然として、その後の第一企画(3人の鼎談)は、実に奥深いところに踏み込んで 日本の権利擁護を考える素材が提供されました。意思を重視する司法は障害者の問題に十分に原理的に対応できないとの指摘や、だれも自己決定などわからない、わかったと思うのは傲慢だとの指摘や、当事者の立場になりきることは大変な作業である、その覚悟をせよとのご指摘など、ここに簡単に要約してしまうと、なんだか誤解を生じそうですが、それはそれは重い指摘が行われたのです。
 つづく昼飯を挟んでの午後一番のシンポは、日本の権利擁護の第一線で活躍されている錚々たるメンバーが自己 の実践活動を語った後、「虐待防止法」「親なきあと」についてのそれぞれの見解を語ってくださいました。これもおもしろかったです。親無きあっとって後見人がいなくっても結構なんとかなるもんですよ、とか、親なきあとが心配だというのは親ばかりで、子供が 親なき後が心配だといっているのを聞いたことがない、という発言がおもしろかったです。

 続く最後のシンポでは、私どものコミュニティフレンド活動が紹介されるとともに成年後見にかける思いと、千葉県の権利擁護の施策が登壇者から報告されるとと同時に厚労省の担当官からのコメントもいただくことができました。ここは千葉県の明日を語る意味で重要なシンポであったのですが、いささか時間が少なすぎました。司会の名川さんはほとんど話をすることができなかったのが残念でした。

 そのあと、私たちの研究代表である大屋さんから日常での支援の実際を素材にした今日のまとめがあり、ながーーい一日を終えました。

 総計7時間。あまりにも多くの情報、刺激、ヒントを受けましたので、このブログでそのすべてを紹介することはとてもできません。しかし、一日を通じて私の頭に去来したのは、「親の生き方は難しい」でした。

 この日の発言の中で親にとって注目を浴びたものの一つに、親が年金をもらうようになるころには成年後見を考えようというものがあります。最後のまとめの大屋さんもこれは取り上げていました。わたしも、あちこちで講演をさせていただくときに、いつ成年後見人をつければよいのか、というご質問はたびた び受けます。私の答えはいつも、いい成年後見人候補者が見つかった時、としているのですが、この日の登壇者はもっとわかりやすい言い方をしてくれたので す。親が年金を受けるようになると、子供の障害者年金に手を出し始める。だからその前に成年後見をつけた方がいい。もっともな言い方です。私の考えと重ね ていいますと、親が年金をもらう年齢になる前に適切な成年後見人を見つけるか、あるいは成年後見を使わないで親離れができる環境を整えるのかの準備をして おくことになりましょう。ガーディアンズとしては、後者がご推奨です。いずれにしても親離れ・子離れは難しい。

 いま一つは、より頭を悩ますコメントです。この日の発言で、当事者ご本人に寄り添うことの重要性、当事者本人の立場になりきることの大切さ、そういう支 援が必要であるとの発言がいくつかありました。まったくその通りで、現在の成年後見制はそうではないところが、まさに問題なのですが、ではさて、日常生活 の中で、私たち親が、それができているのか、といわれるとノーです。これは、この日の発言者もだいたい同じトーンであったように思います。それはそれで私 も共感をするのですが、その先ですね。親が本人の立場になりきれないとして、では、どうするのか。親は何をしているのか、何をすべきなのか。

 いやもっと具体的にいいましょう。私(satosho)は何をしているのか、これが実は、この日のシンポでは最初から最後まで自分の頭の中に居座ってい た問題です。これは辛いです。私は自分の子供とちゃんと向き合っているのだろうか、自分の子供の立場になりきることができるのだろうか。またそれが親とし て望ましいことなんだろうか。なんとも分からないし、自信がない。ああ、あのときのあの子の抵抗はこれだったんだ、とか、あのとき自分がいらいらしたのは私の都合を優先しすぎていただけで、ぜんぜん子供のことを考えていなかったんだ、とか、いろんなことを一日中思ってしまいました。そう私に思わせるような登壇者の話が続いていたのです。
 登壇された方々のなかには、親御さんの立場にあるかたもおれられて私の目にはとても良い 療育をお子さんになさっていると映るのですが、私にはそうした療育ができていないように思います。つまり、反省しきり、ということになってしまいます。 一日を通じて私の頭にあったのは、この問題であったということになります。反省・反省。これがこの日の私の収穫でした。


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コメント

GAMI さん、TBありがとうございます。名川さんとGAMIさんの記事を読み、私の感想を重ねると、三者三様ですね。奥が深く、内容豊富。
感想アンケートを会場からいただきたかったですね。あ、また反省(苦笑)。

投稿: satosho | 2008/11/27 09:04

記事をご紹介いただき、ありがとうございました。
トラックバックさせていただきます。
こちらの記事でも、リンクを追記しました。
ご報告まで。
(最初9時間と書いてしまいましたが7時間でしたね。修正しました。)

投稿: GAMI | 2008/11/27 08:51

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