新司法試験合格発表
今日は朝から法廷があったりしてばたばたしていたが、勤務校はなにげに緊張感があった。はて?、と思ったら新司法試験の合格発表の日であった。実は、今日は私にとっても個人的に意味のある日であったが、そんなことはどうでもいい。新司法試験の方が重要である。
結果は、25人の人が合格した。合格した人には、なにはともあれ、おめでとうと言いたい。そして、これは毎年のように書いているが、不合格になった人にもなんらかの励ましの言葉をかけてあげたい。
ところが後者の励ましの言葉は、難しい。私にも、どうしてこの人が不合格なのか得心がいかないという人が、毎年少なからず
いるからである。この人はあきらかに合格しないだろうという人ももちろん存在する。しかし、そうした人の割合が私の勤務校で7割を超えるとはとうてい思え
ない。同僚諸氏も同じ感想だろう。しかし現実には、7割の人が不合格になっているのである。既得権益団体の談合による合格者数がまずありき、という現行の
制度のおかしさである。
そうはいってもこの制度は、しばらくはつづくのだろう。そうした中で、日常生活の法支援を行える法律家をどう育てるか、法科大学院教育の中でどこまでやれるのか、教員として何ができるのか、戦略の見直しを迫られているように思っている。
基本戦略は、制度は所詮、制度と見定める。むしろ現場を重視して、現場で関わる法律家(合格したあとの話ですね、あるいは弁護士以外の法律家にも期待をし
ましょう)を対象に実践の中で育てる工夫がありうるように思う。そこに法科大学院がどう関われるか、これが大切なように思います。合格率や受験体制に頭を
悩ます人がいてもいいですが、結局は国民というか市民というか、日常生活の悩み事を抱えている人にとってはどうでもいいことでしょうね。
てなことを書いていたら次男が起きてきました。これから夜中の家族のふれあいが始まりあす。
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コメント
MOMOさんお久しぶりです。当ブログの更新があまりなくてすいません。
自分の進路を考える学部生たちにとっては、ほんとに不安ですよね。
純粋未習の社会人経験者にとっては、もうほとんど魅力のない制度でしょうね。そしていまは新卒、それも法学部学生にとっても、そんなリスクの高い進路選択をしてよいのだろうか、と当然のごとく不安を覚えるシステムになってしまっているのでしょうね。
結果として、法律家という職業に対する魅力がどんどん薄れていっているように思います。それに対する処方箋は、一人でできることはまったくごくごく小さなことなのですが、私の周りの福祉分野で活動している法律家(除く高齢分野)を見ていると、なんだか希望があるような感触をもっています。
投稿: satosho | 2009/09/12 00:10
何度経験しても、この合格発表日は嫌なものですね。
合格率は下がるばかり、案の定、今日はロー進学志望の3年生が不安を覚えて、進路相談にやってきました。
勤務校の合格率の低さ、合格者数の減少に夫はイライラ、「今日はパパの機嫌が悪い」と察知した息子は、ひたすら、顔色をうかがっていました。こんなとき、同業者(しかも職場も同じ)夫婦は、「話題の転換」ができません。転換を図ろうとしても、また戻ってしまいます。
皮肉にも!?他大学ローに進学した卒業生3人から合格の朗報が届きました。でも、不合格になった人の顔が浮かび、なかなか眠れませんでした。
投稿: MOMO | 2009/09/11 19:04