こだわりの壺(海匝・香取編)
先日、千葉県の佐原に行ってきました。講演依頼に応えたものですが、帰り際に地元の福祉スタッフの方から、お土産を沢山いただきました。葡萄やらお菓子やら、この種の会合であれやこれやをいただくのは初めてなのですが持って帰ってくれと言われて持って帰ることにしました。そんな頂き物の中で、驚いたのかこれ。
地元のスタッフの方が、丹精込めて作った壺だそうです。
花瓶だと思うのですが、なんとも味わいのある陶器ですね。
土を素焼きしたそうです。とにかくこだわりの一品で、窯も自分で作って土も厳選して、その土の味を表面に出すために工夫をしているそうです。その工夫とはなにか?
satosho : 「良い壺ですねえ。これって花なんか生けてもいいですか」
作者 「もちろんいいですよ、ただ水が漏ります」
satosho: 「ははは、そうですか、たいしたもんだ。」(話を流している)
隣の方:「せんせい、ほんとに水が漏れますよ」
satosho:「ははは、わかりましたよ、で、どういけますかね」
作者:「水が漏れますので、まず土をいれていただいて・、」
satosho:「え、ほんとに漏れるんですか?」
作者「はい、もれます」(きっぱり)
satosho:「・・・・・・・・・、あのう、失礼ですが失敗策?」
作者:「いえ、土にこだわっているのです。わたしはこだわりが激しいのです」
というような会話が続いて、大変に楽しかったのですが、この壺、たしかにこだわっています。土の味を出したいということで、多少漏れるのは仕方ないという作り方のようなのですねえ。で底に作者の銘もない。これも「私ごときが銘を入れるのはおこがましい」という哲学によるものだそうで、そうですかあ、とうなずく話です。
家に帰って、水を入れてみました。確かに・・・
漏れるというほどではありませんが、染み出すという感じで水が底に出てきます。ふーむ。なんだか、どう評価していいのか、私にはわからないのですが、とにもかくにも珍しいものをいただきました。はい。
あ、この作者の方とは、私の講演の内容の話はまったくしなかった・・・・
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