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2009/12/08

重度障害者の逸失利益を認める和解

標記の問題で札幌地裁で和解が成立したようですね。
重度障害者の場合、就労可能性がない、という理由から逸失利益が考慮されないことが多いのですが、この和解では正面から認められたようです。
裁判所もそうですが、和解ですから実質的な当事者である損害保険会社もなかなかのものです。

損賠訴訟:重度障害者に逸失利益 交通事故死、和解 最低賃金を考慮--札幌地裁

 05年に札幌市で交通事故死した重度の自閉症の少年(当時17歳)の両親が運転手と付き添いのヘルパーに、平均賃金に基づく逸失利益約4280万円を含 む計約7340万円の損害賠償を求めた訴訟は4日、札幌地裁で和解が成立した。中山幾次郎裁判長は和解金算出に逸失利益として北海道の最低賃金などを考慮 したとしており、運転手ら側は約1560万円と算定された逸失利益を含む計4010万円を支払う。両親側は「逸失利益が認められた。画期的和解だ」と喜ん でいる。

 訴状によると、少年は05年8月、札幌市内で女性の運転する乗用車にはねられて死亡した。両親は女性が注意を怠ったなどと主張。損害賠償を求めたが、女 性の加入する損害保険会社が提示した賠償額の見積もりで逸失利益の算定は0円で、総額も自賠責保険の支払限度額の約3000万円にとどまった。

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コメント

ご返信ありがとうございました。

その後気になってちょっと調べてみたのですが、「高等養護学校」在学と報じているのは、提訴の頃の毎日新聞しか見つけられませんでした。そのほかの報道では特別支援学校、養護学校などの表記になっています。毎日新聞の誤報の可能性を考えないといけないかもしれません。

また札幌高等養護学校のサイトに掲載されている進路情報では、狭義の就職率は30%程度で、思ったより高くないようです。
http://www.sapporokoutouyougo.hokkaido-c.ed.jp/pdf/sinnrosaki.pdf
札幌近辺には他にも高等養護学校があるようなので、この学校と決まったわけではないのですが、自分の推測が的外れであった可能性も少なくないように思います。その方が重度精神遅滞があると報じられていること、外出時にヘルパーの支援を受けていることなどがしっくりくる感じがあります。

投稿: afcp | 2009/12/09 07:28

afcp さん、的確なコメントありがとうございます。私の紹介は、過去の報道を知らない人間の紹介です。とくに「就労可能性うんぬん」は一般論であって、この事件についての話ではありません。なので、ご指摘のように、この事件では就労可能性があったという判断なのかもしれませんね。ありがとうございました。

投稿: satosho | 2009/12/09 00:32

この問題は自分も気になっていたのですが、以前の報道によると、この方は養護学校高等部ではなく高等養護学校在学だったようです。地域差もあるのかもしれませんが、高等養護在籍の方の就労可能性は低くない(むしろ高い)ようにも思います。
「重度の自閉症」がどのような状態を指しているのか、記事では不明ですが、"就労可能性がない"と判断されなかった可能性があるのではないかと推測しています。詳細な状況はもちろんわからないので、あくまで推測にとどまるのですが…。

投稿: afcp | 2009/12/08 17:39

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