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2010/04/16

月曜日の出来事

月曜日は講義やら会議やらが入る曜日である。
今週の月曜日もそうで、朝からの講義、昼メシを食いながらの講義準備の打ち合わせ、そのアトの教授会をこなして、その間にかかってくる相談の電話をこなし、明日の講義の資料に目を通し、頭がまったく空白状態になりながらも、しかし役所で呼びつけられていて、権利擁護の名前を使った「つるし上げ」会議で弁明をせよ、と役人から言いつけられて、晩飯も食わずに役所に赴き、2時間にわたって「つるし上げ」を受け、へろへろになって夜10時すぎに自宅に帰ったら、家人が急病で寝込んでいた。

我が家の子どもは、ほとんど外出をしなくなって3年になる。この日も自宅にずっといた。布団の中でうずくまる家族と、なにも食べものがなくて不機嫌な子どもと、一日、二人は自宅にいたわけである。誰の助けもない。誰にも助けを求めることもない。これが障害者の家庭である。

夕刻に帰宅して呆然としている長男と慌てて近くのコンビニで、焼きそばやほかの食べるものを購入して、ぼそぼそと食った。そして、もう夜の12時も過ぎようかというころに、なぜか腹立たしくなった。

障害者の母親は病気もできない。この20年間というもの、家族は旅行らしい旅行をしたこともない。今日はついに(というか前にもあったのであるが・・)、うずくまる家人と空腹を伝えることのできない子どもとが二人きりで時間を過ごし、その間、本来は駆けつけるべき父親はナニをしていたのか・・・。

私はいったいなんのために、この千葉で権利擁護活動を行ってきたのだろう。千葉県というのは、いったいいつから勧善懲悪、つるし上げの権利擁護をする社会になったのだろう。かりにそんな地域社会が千葉県だとして、だったら私の家族の生活や権利は、どうなっているのだろう。いったい、なんで私の家族は、こんな生活を強いられるのだろう。

深夜に焼きそばを食ってビールを飲みながら考えた。結論がでようはずもない。ただ、一点明確なのは、父である私が家族を見守っていない、という現実である。家人が病に倒れ、子どもが空腹にうめいているときに、父親は、役人にお叱りとご指導を受けていた。家人が急病だからと帰ることは許されない。

 私は父親としてもっとマジに人生を考えないといけない。重度の障害者の母親が病気になっても、誰にも助けを求めることができないような街に住んでいて良いのだろうか。いやいや街のせいにしてはいけない。この街やほかの街では、ちゃんと助けを求めたりしている人がいる。その人達はちゃんと旅行にも行ったりしている、ずいぶん前に、それに混ぜてくれとお願いしたことがあるが、断られた。当然だろう。その人達は、そこまでの生活を作るのに大変な努力をしているのである。そこへほかの家族が入ったら迷惑この上ないに違いない。自分の家族の為の生活は、実は、自分で作るしかないのである。そして、私は、家族の為になにもしていない。問題は私なのである。

そんなことを考えた月曜日であった。


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コメント

み・みずさん、こちらこそご無沙汰しています。
いくつか考えるところがあるのですが、そのヒトツが、ヒトに助けを求めるには、助けが必要でないときにも、助けを求めていた方が良い、てのはどうでしょうかね。
いざというときにSOSを発信できないのは、家の掃除ができていないからだ、ということが多いのではないかと思うのですよね(我が家のことは別にしておきましょう)。ところがいざというときに掃除なんかしてられませんから、結局、ずっと我慢しちゃう。なので、日頃からヒトが出入りするようなイエにしてしまっておけば、あんがいSOSが発信しやすいのか、とも思うのですが、これはオットどっこいのダメ亭主の世迷いごとかもしれません。
世のお母様がたからは、「わっかとらん」「教育がたらん」といわれそう。

投稿: satosho | 2010/04/20 05:27

ご無沙汰しています。
同じ街に住む自閉症児の親としては他人事ではないです。
持病もちとしてはこころおきなく倒れることが出来るほうが安心ですから、これも改善していきたい大きな課題ですね。
我が家もそろそろ義務教育以降を考える時期が近づいています。これまであまり利用できていなかった福祉サービスについても、使い勝手を含めて「声の上げ方」を考えていく必要を感じています。
何か出来ることがあったら声をかけてください。

投稿: み・みず | 2010/04/19 23:26

マルゲリータさん、MOMOさん。ありがとうございます。含蓄があるなあ。

マルゲリータさん談:「「夫」という動物は教育次第でどうにでもなるもので、これははじめが肝心!!」
そうかあ。アヤツは、僕を教育しようとしているのかなあ。うーむ、恐ろしい・・・・(・_・;

次男が外にでなくなったのは、高等部の3年のときからですが、あれはなんなんでしょうかねえ。学校や作業所が面白くない?。いや、そうではなくて、もっと面白いものが家にある?。どっちにしても、もう少し、付き合う時間を取りたいですね。ヒトさまのお世話も大切ですが、、、バランスですねえ。仕事と家庭のバランス。これなんか言葉がありましたね(トシです、物忘れ)。

ただ、世の中のヒトは大学教授は、ヒマがたっぷりあると思っているらしい。これが困りますよねえ。

少し元気が出て来ました。ありがとうございました。

投稿: satosho | 2010/04/17 13:37

確かに、せつない話ですねぇ・・・

でも、これは別にsatosho先生に限った話ではなく、男性に限った話でもなく、さらには、重度の障害者の家族に限った話でもなく・・・
つい先日も、私は、学校へ行くのを拒否して道路でうずくまる息子を、強引に学校の先生に引き渡し(というか、息子が先生に取り押さえられ?!)、職場へ向かいました。他大学のローへ進学した卒業生に、奨学金の推薦状を書くよう頼まれていたからです。
自転車で走りながら、「私は何をやってるんだろ・・・」と思いましたよ。
仕事だから仕方ない、けれど、奨学金の推薦状なんて、誰でも書けるし、一枚一枚熟読しているとも思えない、おまけに、(これはゼミ生教育が悪いのかもしれませんが)これまでロー入試や奨学金やらで何枚も推薦状を書いたけれど、結果がどうなったのか、こちらから促さない限り、まず報告がない・・・他方、我が子は明らかに私にSOSを出しているのに、と。

いや、話がずれました。
でも、やり場のない想いは理解できます。

投稿: MOMO | 2010/04/16 20:48

なんだか切ない話ですが・・・。

あまりご自分を責めない方がよろしいかと・・。
世の男どもは皆同じようなことをしているわけで、
特別satosho殿が悪い父親ではないと思います。

別に殿方の味方をするわけではありませんが、
奥様が夫の教育を間違ってしまったのかも??!

「夫」という動物は教育次第でどうにでも
なるもので、これははじめが肝心!!

特に障害児をもつ夫婦にとっては、夫の役割が
かなり重要になってきます。
そういえば・・・、成年後見の講演会の時にも
お子さんが小さい頃は奥様に任せっきりだったと
お話しされていましたね。

普通のお子さんならともかく、障害児となると
父親にとってはどうしていいかわからない・・、
と放置してしてしまうのでしょうか?

障害児を持った夫婦の離婚率が高いというのも、
そんなところからきているのでしょうか??

satoshoさんが未だ夫婦生活を続けている
というのは、夫として父親としての重責を
ちゃんと受け止めているという証拠です。

わたしも病気だけはしないように気をつけて
いますが、風邪ぐらいなら何とかなりますが、
重病人になったら・・・と考えるとぞっとします。
生命保険も夫にかけるより、むしろ妻にかける
方がいいのではと考えている今日この頃です。

投稿: マルゲリータ | 2010/04/16 20:07

ビールには焼きそば
飲んでるので簡単でないと

投稿: 蒸す丸 | 2010/04/16 08:14

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