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2010年5月

2010/05/29

ツイッター考

Twitter を使い始めて、ほぼ2ヶ月になる。その前にMIXIなるものもアドレスを持ったことがあるが、まったく使っていない。アクセスが面倒だからである。ところ がTwitter というのは、なるほど軽快である。パソコンでも携帯でも、とにかくぱかぱかアクセスできる。
それはそれでいいけど、利用してなんの意味があるのか。
昔、インターネットは空っぽの洞窟という本があって購入した。みんな争うようにホームページを作っているが、ほとんど役に立たないものばかりであるという 内容であったと記憶している。ホームページからブログ、ブログからツイッターと、インターネット上の直接的情報発信手段が開発されるたびに同じように議論 が多かれすくなかれ繰り返されているように思うが、そのたびに論より証拠。内容が空論を凌駕している。
ツイッターもそのようである。最初、なんやこれ、なんでこんな見ず知らずの人がメシ食ってる話を読まなきゃならんの?、と思ったが、それはご愛敬。実は、 相当リアルな内容の濃い情報がある。それを読み取ることができるかどうかは、受け手の問題だろう。国内の政治情勢の話のみならず、外国の法曹関係の情報など、ツイッターを使えば、マスメディアの情報を遙かに超える深い情報があるあるし、非常に 身近な役に立つ情報もある。ただ、私の場合、そういった情報を受けとめていることはほかに知られたくないので、もっぱらリスト機能を使っているが。
 従って、私の場合、ツイッターは、情報発信の手段ではなくて(情報発信としてはブログの方が優れていると思っています)、情報受信の手段としての効用が高い。あとはぐちる場所かな。ホントのグチは書けないけど、そりゃ仕方ないわな。

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2010/05/24

千葉県の準強姦事件 実刑判決

以前お伝えした千葉県長生郡・青松学園での知的障害者への準強姦事件ですが、地裁判決がでたようですね。懲役4年6ヶ月の実刑判決です。
以前のブログ

 新聞報道が出た時点では、すでに刑事審理の最終段階で、求刑8年でしたが、その後、示談(400万円)が成立したので、検察が求刑を1年少なくし、7年の求刑に対して4年6ヶ月の実刑となったようです。軽減しても7年の求刑というのは、執行猶予を付けるなという検察側の強い意思でしょうね。

毎日新聞の記事(個人名省略)

 重度の知的障害を持つ20代の女性入所者に性的暴行を加えたとして準強姦(ごうかん)罪に問われた千葉県白子町の元障害者支援施設職員に、千葉地裁(安東章裁判長)は21日、懲役4年6月(求刑・懲役7年)の実刑判決を言い渡した。

 判決によると、被告は09年1月ごろ、同県一宮町の民間施設「青松学園」で、知的障害のため意思表示できない女性に性的暴行を加えた。女性は妊娠し同8月に死産。DNA鑑定で父親が被告と判明した。

千葉日報の記事

 判決言い渡し前、弁護側は、被告が女性に賠償金400万円を支払って示談が成立したとして、弁論の再開を請求。検察側は、求刑を懲役8年から1年引き下げた。


 まえにも書きましたが、この事件、同姓介護を実施していない施設の運営責任が一番問われるべきことがらだと思っています。全国の施設で、同じような問題がないのかどうか、点検されるべきです。この男性職員が実刑になるかどうか、それは職員ご本人にとっては重大な問題ではあるでしょうが、介護現場の問題としては、同性介護の運用実態の点検と改善の方が重大です。
 それにしても、事件が報道されるのが遅すぎる・・・。事件が発生したのが神奈川のケアホームにおける準強姦と同じ時期ですが、神奈川は報道ももっと早かったし、施設の対応も明確でしたね。

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2010/05/23

今週はダメでした。

 結局、わが家の次男は外出することなく一週間を過ごしました。関係してくださっている方々のご努力には敬意を表します。おかげで私は外出して仕事をしていました(無事こなしているとはとても言えませんが、これは家族のためというよりも自分の酒のセイです・自業自得ですし、巻き添えを食った方々にお詫び申し上げます・笑)。
 家族も「そこそこ」外出できています。 しかし、閉塞状態にある家族であることにはカワリがないです。これも自業自得とはいえ、相談する先をまったく町中に失ってしまったあほな父親としては、ブチブチいって酒を飲むしかない(いやいや酒はそれでなくても飲むだろう・・・)。旅行に行かれているご家族がうらやましい。はてさて、来週はどうなりますことやら。

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2010/05/22

弁護士バー

一月ほど前の報道である。いまどうなっているのか。
弁護士バーが物議を醸しているのは知っていたが、税理士バーがすでにあることは知らなかった。
二弁の警告は、なんとも大人げないという社会的評価を受けていると思うが、バーだから問題だというより、弁護士でないものと一緒に経営するというところを問題にしているらしい。だか、これも一般企業に弁護士が雇われることと比べてどうなんだろう。なんだか説得力に欠けるところがあるように思う。

弁護士バー:東京・渋谷に開店へ 接客で法律相談はせず

毎日新聞4月3日の記事です。一部省略しています。

 弁護士が酒類を提供しながら接客する「弁護士バー」の構想を表明していた第二東京弁護士会の外岡潤弁護士(29)が3日、東京・渋谷で「リーガルバー 六法」を12日に開店すると発表した。

 飲食代の収益は店の経営会社と外岡弁護士らが設立した一般社団法人が折半する。

 社団法人が収入を得て弁護士と顧客を仲介することについて、弁護士会は昨年、「弁護士や弁護士法人でない者が報酬目的で法律事件を周旋してはならない」との弁護士法の規定に抵触する恐れがあると指摘。バーでの接客も、懲戒処分の理由となる「品位を失うべき非行」に当たる可能性があるとして計画中止を要請していた。

 一方、2月から東京・新宿の飲食店で4回開催された「税理士バー 確定申告酒場」は、税理士会に処分権限がないこともあり問題は生じていない。税理士バーで約20人の無料相談に応じた東京税理士会四谷支部の高橋創(はじめ)税理士は「税理士とは法律が違うので弁護士バーがもめるのは仕方ないと思うが、自分の取り組みではお堅い税理士のイメージを払しょくするのに成功していると思う」と話した。

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2010/05/19

ネットと法律家

日本でもメールやブログで失敗する弁護士さんが多いようですし、メールで書記官にストーカー行為をしていた裁判官もいらっしゃいましたが、事情はアメリカでも同じようです。

下のサイトに最近のアメリカの法曹倫理担当者の懸念が報告されています。
The National Law Journal

いろんなケースが挙げられていますが、笑ってしまったのは、次の話。不幸ごとを理由に一週間ほど期日の延期を検察官が求めたので、それを裁判官が認めたところ、その検察官のFacebook を担当裁判官が見ていてら、葬式に出ているはずの検察官が毎日、飲み会だマウンテンバイクだ、と楽しげな話をかき込んでいたこと。休み明けに、その検察官が法廷でさらに1ヶ月ほどの期日の延期を求めてきたけど認めなかったそうです。そりゃそうだ。

また、刑事の担当事件の被害者の写真を、友人にメール添付で送った弁護士もすごいけど、事務所内のメールをすべて監視しているその弁護士の法律事務所もすごいなあ、という感じですね。

ほかに依頼者の話をブログで書いちゃった弁護士さんとか、事務員採用にあたって性的活動を強要するメールを送る弁護士さんとか、ホンマカイナという話がありますが、日本でもその類の話がありますからねえ。ホンマなんでしょうね。

twitter なんて使っていると、「いまなにしてる」なんてでるものだから、ついついいまの状態を書いてしまうことになるのですが、ちょっと一呼吸置いて書き込んだ方が、法律家の場合はよさそうですね。

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2010/05/17

相談上手になりたい

 私は、弁護士という立場上、ヒトから相談を受けることは結構あるが、ヒトに相談することが、あまりない。
 大学教員としても、講義や研究などで、ヒトにいろいろ聞きたいことが山ほどあるのであるが、聞けるヒトは限られている。大学教員同士では、これは珍しいことではない。

 家庭生活で、子供のことになるととくにそうで、なかなかヒトに相談できない。地域の中でいろんな福祉の団体との関わりを持っているのであるが、自分の家族のことはなかなか相談できない。むしろ相談を受ける側の立場で関わりを持っているから、逆に相談しにくいというところがある。これは家人に指摘されて初めて知った。私だけでなく家族も、どこにも相談できないというのである(相談機関がいくつかあるのは知っているけど、みんな亭主が関わっているからという理由)。

 昨日、拙宅に県内でも指折りの自閉症療育の専門家が訪れてくれた。わたしの街の方ではない。実は県外のもっと遠方のヒトに相談していたのあるが、その方がこの人達につないでくれた。が、つながってみると前からの知り合いである。相談しようと思っていた矢先であった。こんなものかもしれない。県内とはいえ遠方であるのに、私の家族を心配してくれはるばる訪ねてくれた。あれこれアドバイスを頂いたが、さすがに役に立つ。おまけに家族をいつも見守っていくれている通所施設のスタッフも勤務あけをぬって駆けつけてくれた。ちょっとした連絡調整会議である。残念ながらご本人である次男が、ずっと寝込んでいて、ライブご対面とは行かなかったが、ずいぶんと有益な時間を過ごした。

 ヒトに相談するときには、相談する内容を説明しなければならない。相手はそのプロであるから、うまく引き出すようにしてくれるのであるが、こちらが混乱していると、混乱していることを示すだけに終わる。それでも実は意味がある。どこが混乱しているのかを認識して、混乱が、少しでも整理されていけば、自ずと事態は改善されるからである。ある人が、世の中の困難ケースは、混乱ケースであることが多いと言っていたが、その通りだ。相談を受ける立場の法律専門職としては、このことはよく了解できる。

 が、家庭の混乱をヒトに見せるのは勇気(アキラメ?、開き直り?)がいる。ヒトは誰でも、できれば、格好良いところをヒトに見せたい。障害者家族のお手本になるような美しい生活をヒトに見せることができれば、格好が良い。親としてきちんと療育ができて、社会参加の支援もできて、こんなに重度の子供なんだけど、自立しているよと言いたい。ところが、あれに悩み、これにぶつかり、自分たちだけではどうにも対応できず、本人も社会参加どころか生活の自立度も低い、なんて無様な家庭生活をヒトにさらけ出して、アドバイスを求めるのは格好が悪い。

 ここらあたりの心境は、ヒトに相談して初めて分かる。私は、いままで多くの相談をヒト様から受けてきたが、このあたりのことが分かっていたのだろうか、と自問した土曜日であった。

 というワケで、この日曜日は、ゆったりまったりで、いつものドライブです。違っていたのは、先週、遠出をしたせいか、子供がそれを嫌がり、比較的近場のドライブになったことです。どうやって本人が、それを選択したのか?。しかも外出のサインもいつもとは違っていたのですが、このあたりは説明が難しい。でも、あきらかに本人の選択です。ドライブのコースの選択は、交差点の曲がり具合(わからんでしょうねえ)。外出するかしないか、は、説明が難しい。まだ混乱しているなあ。

では。

追記: 

駆けつけてくれた方が、IPhoneを持っていて、これがいかに療育に役立つか、と盛んに実演してくださったので、ちょっと動揺しています(笑)。たしかに魅力的。でも我が家は、家族全員ドコモなんですよねえ。別に一台買うかなあ。

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2010/05/14

ネット選挙、ブログとツイッター

なんだかようわからん話ですなあ。鳩山さん、どうすんだろう。

ネット選挙解禁に民主党がブレーキ! ツイッターはNG

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ちょとした話題を二つ

障害者就労施設:シイタケ栽培、オープン 市内2件目の最低賃金保証/宮城
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100512ddlk04100106000c.html

良い話題ですね。シイタケはほかでもやってます。たとえば知多とか。これを私の街でもやれないか?。昔風のやり方だとこうはいかないのですよね。
遠い話かなあ。


こういう話もあるようで。。そうか、スマートフォンだかなんだかしらないけど、こういう使い方ができるヒトもいるんだ。
YouTube - "自閉症" - 一人の青年の記録 - "シリアスベービー" http://bit.ly/aGdxM3

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2010/05/13

弁護士は楽観的(アメリカの場合)

481人の弁護士事例を検討したアメリカの研究者の最近の報告です。

オトコがオンナより楽観的な点は、わかるような気がします。
Lawyers' Ability to Predict Case Outcomes: Study Suggests Gender Differences http://bit.ly/abbDB5

 弁護士は、事件の見立てが楽観的なんだそうです。訴訟の結果の予測が妥当だったのは、33%で、44%は、より悪かったようです。この傾向は男性弁護士の法がより顕著だとか。ただしアメリカの話。日本はどうなんだろう。

24%は予想より良かったらしいので、まあ良いんじゃないかとも思いますがねえ。

上記についてのABAの記事 http://ow.ly/17l9me
研究論文そのものはこちらから。http://www.apa.org/pubs/journals/releases/law-16-2-133.pdf

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2010/05/09

レインボーブリッジから海ほたる

 今日は、良い天気でしたねえ。絶好のドライブ日和。それに次男も気がついたのか、一緒に午前中からでかけました。あいもかわらずレインボーブリッジを往復したのですが、首都高は空いていましたねえ。空はほどよく雲があり、青空の部分がより透明に見えます。
 前にもどこかで書いたような気がするのですが、東京から湾岸を千葉方面に走ると雰囲気が、サンフランシスコとオークランドあたりを走っているような気がするんですよねえ。幕張近辺の道路の雰囲気はオークランドによく似ている。そう思いませんか、って僕の記憶も、もう20年も前のものですから、いまどうなっているのかわからんです。昔バークレイに少しのあいだだけ(1年半ほど)住んでいたのですよね。当時は、サンノゼ、パロアルトあたりまで車でしょっちゅうドライブしていました。サンフランシスコと東京都は湾岸地域で似ていると言うことなのかなあ。
ちょっと前に家人と一緒に走ったときの湾岸の風景写真です。これがとても今日はよく見えた。

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この三角形のビル、有名らしいけど、名前をしらないです。







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まるで飛行機からみるようなもんですよね。
 化粧をしたようなツインビルも名前はしらないけど、いつも目に入りますね。





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実はいつも気になっているのが、このビルなんです。まるで魔女の宮殿ですよね。なんで屋上や上の方に、こんなににょきにょきポールが立っているんだろう。よくわからんです。なんていうビルで、なんでこんな格好なのか(単なるデザインとは思えません・・・)、どなたかご存じの方、おられます?

というわけで、写真はちょっと前のものですが、今日もこんなものを何時ものように眺めながら(写真よりももっとキレイですよ、ここのドライブはほんとにわくわくします)、FMラジオや音楽を聴きながらドライブを終了しようと思ったのですが、海ほたるが今日は空いていると放送で流れたので、いっちゃいまいした。これって勢いですわ。

ラーメン食って(注文したものと違っていたのだったけど、障害者の親には、そんなこと苦情を言っているヒマなんかないです)、ちょっとだけうろついて、すぐさまとって返して、一日を終えました。

天気も良かったし、空気も良かったし、道路も空いていたし、地震があったらしいけど、気がつかなかったし(苦笑)、風呂にもスーパーにも寄らずに、心地よい疲れとともに終えたドライブでした。コンビニによるのも子供が嫌がるので、そのまま帰宅したら子供もすんなり車から降りましたね。疲れたのでしょう。

これにて、今日は終了。

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2010/05/08

鳥取のお酒とバッチ

私の母方の家系は酒飲みが多い。その家系を継承しているのだろうか、私も酒好きである。加齢とともに徐々に弱くなってきていはいるが、禁酒・断酒というところまではいかない。

ヒトさまにも酒好きだと映っているのだろう、よく頂きものをします。

3月の土日に鳥取に行って福祉関係者のみなさまとお話をしてきました。いろんな方と出会い、たいへん楽しく、かつ勉強させていただいた二日間でした。そして主催者側の責任者の方からいただいたのが、お酒と焼き物。焼き物は自分で焼いたものだそうです。福祉関係者には風流なヒトが多いですねえ。

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大吟醸「強力」。強力米という因幡の白ウサギ地方の幻のお米を使っているとか。しっとりとしたコクがあってうまかったですね。一緒にいただいた焼き物は、これで飲んでいいのか、飾っておくべきものなのか、いささか迷いましたが、飾っております。















なんで、3月の頂き物をいまごろブログに書いているのかというと、またまた鳥取のお酒をいただいたからです。事務所に来訪されたある役所の方が、手土産に持ってこられました。

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それが蔵自慢というこれまた鳥取のお酒だったのです。フルーティで飲みやすいお酒でした。





















お酒のほかに、鳥取からいただいものがあります。県の障害福祉課長さんが送ってくださったバッチです。

日常生活の中で障がいのある方を、県民がちょっとしたかたちで支援する、そんな普段着の活動として、あいサポーターという運動を鳥取県ではなさっているようです、もう1万人以上の方が登録されているそうです。人口60万の鳥取県で1万ですからねえ。すごいと思います。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=118947

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その登録された方がつけているバッチが写真です。私も飾っておくのもどうかと思ったので背広のヒトツにつけていますが、東京や千葉でつけていると誰も知りませんから、かならず質問されます。

以上、鳥取ネタでした。

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2010/05/07

連休明け

ゴールデンウィークが終わりましたね。拙宅のことではいろんな方にご心配をおかけしました。ありがとうございました。
 連休前半はともかく、後半の火曜日は沢山の人が拙宅を訪問してくださいました。連休の満席新幹線にのって拙宅を訪れてくださった方もおられます(たぶん日帰りだったのではないかと推測しています)。ほんとに感謝・感謝です。
 ガイドヘルプの方も水曜日には来てくれました。残念ながら次男と外出はかないませんでしたが、なんのかんのと対応してくださったようです。
 それやこれやで我が家族もなんとか「なお生きていこうか」との希望を保っております(オーバーやなあ・苦笑)。

それにしても、ひきこもりの人に対して、自宅にきて一緒にいるというヘルプがなぜできないのでしょうかねえ。ほかの街ではできているようなのでうすが、私の住んでいる街ではまったくダメというのが、回答です。へんだよなあ??。こんな街に住んでいて、ほんとに良いのだろうか。

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2010/05/04

欠席者が勝訴した欠席判決

ときおり研究室で古い資料を整理すると、いろんなものが出てくる。
ちょっと前に昔、コピーしていた欠席判決の判決例が出て来た。実はメモを失って探していたものだ。こんなものに目を向けるから整理がすすまないのであるが、整理のまえに読んでしまう。

東京地裁昭和39年12月17日 下民集15巻12号2957p 「ホステスの顧客飲み代肩代わり無効判決」

 ホステスという呼び方が、いまも業界で生きているのかどうか分からない。テレビなどを見ていると若い女性がキャバクラ嬢に就職したいなどという報道がまことしやかに流れているが、このキャバクラ嬢というのとホステスという呼び方との差異も私にはわからない。いったこともなければ、行く気もおこらない。が、そんなことはどうでもよい(苦笑)。

 この事件は、原告はキャバレーの経営者で、そこで指名客を4人ほど持っていたホステスに対して、客の未払い代金の支払いを求めたものである。事実関係は以上であり、きわめて単純。

 下民集という公式判例集に掲載されている事件であるが、なぜか最高裁ホームページには出ていないようだし、そんなに長くないので、下記に引用しておこう。

東京地裁昭和39年12月17日 下民集15巻12号2957p

貸金等請求控訴事件
東京地方昭三九(レ)第三〇七号
控訴人 クラブ朝明ことX
被控訴人 Y

       主   文

本件控訴を棄却する。
控訴費用は控訴人の負担とする。

       事   実

 控訴代理人は「原判決中控訴人敗訴の部分を取消す。被控訴人は控訴人に対し一七、九六〇円およびこれに対する昭和三九年四月一三日以降右支払済みまで年五分の割合の金員を支払え。訴訟費用は第一、二審とも被控訴人の負担とする。」との判決および仮執行の宣言を求め、請求原因として次のとおり述べた。

一、控訴人は銀座においてキヤバレーを経営しているが、昭和三七年一一月一九日に被控訴人をいわゆるホステスとして雇用した。

二、控訴人はいずれも右キヤバレーにおいて左記の日に被控訴人の接待を受けて飲食した左記の四名に対して左記の飲食代金債権を取得した。

     客        日              金額
(一) 向井某 昭和三七年一二月一二日  五、二二〇円
(二) 片柳某 同日                三、五四〇円
(三) 中里某 同月一八日           四、二〇〇円
(四) 井沢某 同月二二日           五、〇〇〇円

   右合計 一七、九六〇円

三、被控訴人は、控訴人に雇入れられるに際してなした、被控訴人が接待に当つた顧客の飲食代金についてはその責に任ずるとの約旨に基き、右四名が控訴人方で飲食した当時右四名の飲食代金債務を各自につき一〇、〇〇〇円の限度で保証する旨約した。

四,よつて控訴人は被控訴人に対し右四名の債務合計一七、九六〇円の支払と、右支払を求める旨記載した本件訴状が被控訴人に送達された日の翌日である昭和三九年四月一三日以降右支払済みまで右金員に対する民事法定利率年五分の割合による金員の支払を求める。 

 被控訴人は適式な呼出を受けながら原審および当審の口頭弁論期日に出頭しないし、答弁書その他の準備書面を提出しない。(下線:satosho)

       理   由

 民事訴訟法第一四〇条第三項(現行法159条3項:satosho)により被控訴人は控訴人の請求原因事実を全部自白したものとみなす。
 右事実によれば、控訴人は本件保証契約により自ら客から取立てるべき飲食代金を自己の被用者である被控訴人に支払わせ得るわけであつて被控訴人の負担において一方的に利益を得る結果となることが明らかである。このような場合、被控訴人と客との間に何らかの特別な関係があつて、そのために被控訴人が右のような一方的な不利益を忍んでもなお本件保証契約を結ぶに至つたというような特別な事情があり、従つて被控訴人に保証債務を負わせても社会正義に反しないと認められるならば格別、そうでないかぎり右契約は控訴人が被控訴人に対する使用者であるという優越的な地位を利用して、経営者の負担すべき危険を回避して労することなく客の代金の回収を図ることを目的とするもので、単に客の接待係として雇用したにすぎない者に対し不当に不利益を強いることとなり、善良な風俗に反し無効であると認めるのが相当である。そうして本件において被控訴人がたまたま右四名の接待に当つたということ以外に、被控訴人が本件保証契約を締結するについて前記のような特別な事情があることは控訴人が何ら主張立証しないところである。従つて本件保証契約は無効であるから、控訴人の請求は理由がない。
 よつて控訴人の請求を棄却した原判決は相当であるから本件控訴を棄却し、訴訟費用の負担につき民事訴訟法第九五条および第八九条を適用して主文のとおり判決する。
(裁判官 上野宏 川上泉 青山正明)


この事件のおもしろい特徴は、被告となったホステスが第一審(新宿簡裁)も控訴審(東京地裁)も全部欠席、答弁書も出さなかった経緯のもとで、被告ホステスを勝訴(請求棄却)させている点である。つまり欠席した人が勝っちゃった事件。

被告が答弁書も提出せずに、口頭弁論に欠席を続ければ、擬制自白が成立する。判決に熟せば判決を下す。これを欠席判決と呼んでいる。しかし、日本の現行法では、欠席判決という呼び方は、いささかミスリーディングであって、日本の欠席判決は「欠席をしたことを理由とする判決」ではない。欠席>擬制自白>判決、という具合に欠席と判決のあいだに擬制自白をかませていて、擬制自白によって事実認定ができるので判決をするという制度になっている。

現行法は、これに審理の現状に基づく判決を加えているからさらに話がややこしくなるが、それはさておき、この判決は、欠席したことがダイレクトに敗訴に結びつかない日本の欠席判決の性格を、非常にわかりやすく示してくれる貴重な教材だと思う。

ところで判例としての判示事項は、ホステスの顧客債務の保証契約が公序良俗に反して原則無効である、というものであるが、この点については、最高裁昭和61年11月20日判決が、公序良俗に反しない場合があるとする事例判決を行っているところであり(最高裁判決のサイト)論議を呼んでいるようである。この昭和39年の判決では、この問題について、無効とならない例外的な特段の事情を、原告側が主張立証しないという間接反証説示を行っている点も興味深い。欠席と合わせ技なのであるが、真性の欠席判決だとこの説示も不要となるわけである。

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2010/05/03

バーベキューだ

ブログにグチっぽいことを書いてしまったせいでしょうか。あちこちからご心配のメールやら連絡を頂いて恐縮をしています。
そんなひとつに、近くの施設長がバーベキューパーティをやるので出てこい、というあったかいお申し出があり、はたして外出するかどうか、直前までよくわからなかったのですが、テレパシーなんでしょうかねえ、家族で参加できました。

参加者は重度の方ばかりで、親御さんが亡くなってゴールデンウィークに帰宅するところがない入所施設やグループホームの利用者の方々がほとんどです。そこへ、ひきこもりの拙宅の子供も参加というわけです。うちの子どもが、一番重度な感じがするのですが、これはひょっとすると親の色眼鏡(どんな色やねん?)かもしれません。

PACガーディアンズで法人後見を受任しているかたや、個人的にいろいろ関わっている方々もいらっしゃいます。その関係で、私どもの法人で市民後見人としてご活躍いただいてる方のお顔も拝見しました。コミュニティフレンド活動も、こうした会合にも参加される人がいればいいのでしょうが、なかなか最重度のかたとなると厳しいのでしょう。

女性利用者の方が数人、遅れて参加してきたのですが、みなさんとても綺麗に化粧をされています。会場の男性陣・女性職員からキレイ・カワイイ、という声が飛んでいます。やはりどんな重度の方でもお化粧をするとうれしいのではないでしょうかね。照れているところがまた美しい。事情があって親御さんが、この方達もおられないのですが、親御さんがおられれば喜んだでしょう。

ともあれ肉や焼きそばをたらふく食べて、おいしい飲み物で喉を潤し(ノンアルコールです)、仕上げにアイスクリームを食って、栄養学的にはとても不健康なのですが、精神的にはとても健康なひとときをすごしました。

今日は、そのアト墓参りとドライブでした。いやあ、ゴールデンの後半は、結構遊んでいますねえ。ひきこもりが嘘みたい。休み明けもこうであってほしいとは、思うけど。ま、本人の意向にまかせましょうかね。

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2010/05/02

夜遊びもいいもんだ。

 昨日、ずっと自宅でひっそりと思っていたら、夕方、子どもと出かけました。外出のきっかけである、いつものサインの衣類はなかったのですが、業を煮やしたのか別の手段を示してくれました。なけなしのコミュニケーション能力のありったけで外出の意思表示をしてくれて、そしてそれをこちらが受けとめていると認識(信頼)してくれたのですから、その期待と信頼に応えないでどうする、というわけで、とりもなおさずドライブに出掛けました。

 とはいえ行くところはいつものことでレインボーブリッジ(渋滞していましたが、夕焼けの中できれいでした)、幕張新都心、ファミレス、スーパー銭湯、食料品店(スーパー)ですね。

 ファミレスは、いくつかの候補のうち本人が選択したレストランにしたのですが(選択の方法は、そこの前にくると車の中で声を出すというものです、この受けとめは、一緒に生活をしていないとちょっと分からないと思います)、困ったことに、店に入ってみるとメニューが全部変わっているのです。いやあ参ったなあ。勘所で一渡り注文をしてみましたが、やはり十分満足とは行かなかったようで、不満げでした。が、ともかく外出できたという満足感があったのかも知れません、たいしたパニックもなく店を出ました。いろいろ注文したためテーブルが狭くなったら、店の方が「広くしましょうね」と言って、隣のテープルとくっつけてくれたのもありがたい。ときおり奇声をあげる子どもと(もう傍目には青年でしょうかね)変な服装をしているおっさん(シャツを妙に重ね着してます)の親子を、ちゃんとお客として扱ってくれる心配りに感謝です。

 スーパー銭湯でくつろいで、スーパーで好きなものを購入して意気揚々と帰宅する子どもの姿をみながら、今日(昨日は)は、なんだか一日かけて自己決定に付き合ったなあ、というオーバーな思いを抱いてしまいました。
 帰宅は夜の10時。ひきこもりが一転して夜遊びになった一日でした。たまには良いじゃないかい。ゴールデンの休みだぞ。ははは。

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2010/05/01

ゴールデンウィーク三日

 どこにも外出しない、家族だけのGWも三日目です。とはいえ、私は仕事で少し出掛けたのですが。
 子どもも外出したいようですし、外出をさせたいのですが、なかなかきっかけがつかめません。ま、ゆったりしましょう。訪れるところもなく、訪れる人もない。ひっそりとしたGWです。

100501

 写真は、庭のレモン。結構でかいでしょう。完璧な無農薬レモンです。もう枝がボウボウです。そういえば、この数年、レモンの剪定なんか、まったくしなかったなあ。ときには、仕事をまったく忘れて庭いじりもいいものです。

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弁護士不祥事三題 病気・破産・自殺

 マスメディアは、おもしろがって弁護士の不祥事やら法科大学院の低落傾向などを報道しています。「だから、どうなの」と辟易することが多く、あまり対応したくないのですが、ちょっと気になったので、3つ一挙に掲げます。弁護士さんなので、いずれも報道の実名で掲げます。

京都の弁護士さん

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100423000202&genre=C4&area=K00

事件放置、無断で控訴取り下げ… 京都弁護士会が弁護士に退会命令
2010.4.23 16:14 京都弁護士会は23日、受任した訴訟を放置したり、無断で控訴を取り下げたりしたなどとして、同会所属の谷角浩人弁護士(51)を退会命令の懲戒処分にしたと発表した。処分は21日付。
 弁護士会によると、谷角弁護士は平成15年4月、京都市の男性から交通事故の損害賠償請求訴訟を受任したが、提訴せず放置して請求権を消滅させた。また、18年1月、京都市の別の男性から民事訴訟の控訴審を受任したが、無断で控訴を取り下げるなどした。
 谷角弁護士は懲戒委員会などの審査に「体調不良で出頭できない」と回答したという。16年と20年にも、事件を放置したとして業務停止6カ月などの懲戒処分を受けた。

体調不良で懲戒手続きに応じられないようでは、裁判所の厳しい期日指定に苦しむ弁護士業務はできないと思います。過去にも2回業務放棄で懲戒を受けておられるようですね。退会命令は仕方ないでしょう。それにしても、体調不良などという理由で懲戒手続きを蹴飛ばした弁護士がかつていたのでしょうか。私は初めて知りました。

大阪の弁護士さん

弁護士が自己破産 負債3億円…未処理の依頼20件
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100423-OYO1T00807.htm?from=main3
 大阪弁護士会所属の村上充昭(みつあき)弁護士(66)が自己破産したことがわかった。破産管財人によると、負債総額は約3億円に上るとみられ、着手金を受け取りながら処理していない依頼も約20件あるという。

 大阪地裁が3月3日、破産手続きの開始を決定。弁護士法に基づき、日本弁護士連合会が同27日付で弁護士登録を抹消した。

あまり知られていないのかもしれませんが、弁護士は破産すると資格を失います(弁護士法7条)。だから、少なくとも自己破産なんてしないのですが、した先生がいたのですねえ。これも私は初めて聞きました(過去にいたかもしれません)。

名古屋の弁護士さん

愛知の着服疑い弁護士、自殺
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042801000196.html

 依頼人の口座から約6500万円を着服したとして、愛知県弁護士会が懲戒処分を検討していた森下敦夫弁護士(63)が自殺していたことが28日、分かった。

 常滑署によると、森下弁護士は24日早朝、常滑市の路上に止めた車内で死亡しているのが見つかった。車内に練炭があり、遺書めいたメモが見つかったことから、同署は自殺とみて調べている。

 森下弁護士は1998年、同県の女性の相続財産管理人に選任され、口座にあった約6500万円のほぼ全額を2004年8月までに引き出し着服した疑いがあり、弁護士会が懲戒を検討していた。

 着服からの時系列からみて、この事件は、昨日今日の話ではなく、地元ではもっと早くから動きがあったのでしょう。それにしても自殺とはねえ。自殺すれば、まあ、刑事手続きは終了するでしょうし、懲戒手続きも終了するとは思いますが、なにやらおどろおどろしていて、真相解明の道を自ら絶ったという意味では弁護士らしくない・あるいは弁護士らしい、両方の評価がありうるのかもしれません。しかし、職業としては放棄したことに違いはないです。

以上、3題。これまでの弁護士不祥事の傾向と私は違っている傾向がでているように思いますが、どうでしょうか。弁護士会の手続きにまともに応じない、資格放棄を覚悟で破産申立、さらには自殺による職業放棄。年齢的にはいずれも50代から60代。旧司の古き良き時代を過ごした先生方です。この年代の先生方は、もともとあまり弁護士倫理には関心がないとは思っていましたが、弁護士としての職業観については、かなりの自尊心と執着心をお持ちであると思っていました。ところが、違っていたのですね。

3例だけでは即断はできませんし、私の知り合いの先生方は、それはもうすばらしい先生方が多くて、弁護士という仕事に誇りを持っておられる方が多く、弁護士の職務を放り投げるようなヒトがいるとは信じられないのですが、この3例の方は放棄しているように思います。

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