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2014年1月

2014/01/01

謹賀新年

新年、あけましておめでとうございます。

大掃除も年賀もサボって、年末年始、ただボーっとしております。
あれもやりたい、これもやりたい、やらなければならないこともいっぱいある。しかし、結局、なにもやらずにスーパー銭湯に家族とでかけた年末でした。
さて、昨年を個人的に振り返って今年のスタートをしたいと思います。

1)昨年の権利擁護関係でまず特筆すべきは、成年被後見人の選挙権回復でしょうね。
 公職選挙法の選挙権剥奪規定を憲法違反であると判断して成年被後見人に選挙権を認めた3月14日の東京地裁判決に始まる社会的な動きは、私も驚くばかりでした。政治というものの動きも垣間見させていただきました。マスコミの動きや、さまざまな人々の動きをみるにつけ、へええ、と勉強をさせていただきました。民事訴訟法の論点としてもおもしろい論点を含んでいたのでいずれゆっくり振り返りたいと思っていますが、はてさてその時間があるかどうか。
 この出来事は、成年後見に対する社会的な理解を進めたことは確かです。単に選挙権の問題にとどまらず、代行決定である成年後見制度に対する懐疑的な見方が進み、意思決定支援の議論があちこちで見られるようになっています。2014年はさらに進むでしょう。良いことだと思っていますが、意思決定支援に名を借りた代行決定の議論にならないように気をつけたいです。

2)上記とも関係しますが、障害者権利条約が批准されました。その前提として各種国内法令が整備されたのですが、障害者差別解消法の成立や、障害者優先調達推進法や精神保健福祉法の改正が昨年中にあったことは批准の話も含めてあまり報道されていません。まあ、形を作っただけということかもしれませんね。差別解消法、どこまで実効性があるのかまだ不明確ですし、精神保健福祉法の改正については、保護者制度を廃止したのはいいとして実質的には改悪ではないかという議論すらでています。
 障害者権利条約の国内的影響に期待をもつ人も多いかもしれませんが、「是正勧告がでても守るつもりがない」、「守らなくても国内的にはなんの影響もない」、そんな雰囲気がみえみえで、たいへんに懸念しています。成年後見については、確実に是正勧告がでるでしょう。すでにいくつかの国に対してかなり厳しい是正勧告が出ているようです(留保条項をつけた国にもだそうです:未確認)。日本は守るつもりがあるんでしょうか。世界が日本に対してなにを言おうが馬耳東風、なにをやっても政権は安泰。世界は世界、日本は日本。最初からまもるつもりがないから批准してもニュースにしないのだと懸念しています。

3)全国権利擁護支援ネットワーク(AS-J)は、昨年、参加団体が75を超えました。申し込みがどんどん増えつつあります。ありがたいことです。今年の全国フォーラムが2月14日、15日に国学院大学でありますが、そこへは、昨年8月にソウルにネットで訪問した際にお世話になった韓国成年後見学会の先生方と第一線で意思決定支援を担当している福祉スタッフの方がお見えになります。韓国の新成年後見法の最新情報が聞けると期待しています。
※ ネットのサイトはこちら。http://www.asnet-japan.net/
※ 韓国訪問の様子は、私のFBに掲載しています。見れる人は限られますが。

4)千葉県内を対象にした千葉県権利擁護支援ネットワークが昨年立ち上がりました(MCAP)。弁護士、司法書士、社会福祉士、行政マン、などなど、法的な側面で権利擁護支援にあたる専門職のネットワークです。まだまだ活動実績が少なくて、どうなることか先行き不透明ですが、参加専門職は、千葉県内の法的支援ですごい活動をされているばかりです。大いに期待がもてます。2月6日に佐原で「なんでも相談会」を実施します。
 MCAPのサイト http://chiba-mcap.info/

5)暮れに入って、千葉県立袖ケ浦福祉センターで深刻な障害者虐待が発生していることが報道されました。障害者虐待については、防止法施行の2012年10月1日のその日に館山の障害者施設で虐待があることが通報され大きく報道されたのですが(NHKが特集まで組みましたね)、今回のものはより以上の激震が走っています。虐待行為の中身も深刻ですが、そもそも通報案件ではない(施設関係者が通報義務を無視している)、隠蔽の可能性がある(やはり防止法が無視されている)、などなど報道が事実だとすれば障害者虐待防止法など存在しないかのような治外法権的な運営が県立施設で行われていたことになります。まだ発覚したばかりで事実関係の詳細などが明らかになっていないところがありますが、非常に深刻です。

6)これも暮れに入ってですが、市民後見関連の不祥事のニュースが飛んできています。こちらは象牙の塔の中の話で、われわれにはまったく詳細が不明です。2014年には、もう少し内容があきらかになるのでしょう。

7)外国の事例でおもしろいケースが紹介されました。
Jenny Hatch というバージニア州に住むダウン症の女性(29歳)が、親が子どもであるこの人のためにと見つけたGHに住みつつリサイクルショップでバイトしていたのですが、ご本人がGHの生活を拒否してショップの経営者の家に住み始めたため、両親(母と義理の父)がGHに住まわせたいとして成年後見の申立をしたところ、Jennyが自分には成年後見人はいらないと裁判所に主張して、母親の主張が退けられたケースです。下記が支援組織のサイトです。
Japan Times でも取り上げています。
日本の家裁でこんなことありえないですよねえ。権利擁護だけでなく、日本の裁判のありようを考える上でも、非常に興味ふかいケースです。

8)最後にチョー個人的なことを。
 昨年、還暦を迎えました。多くの方にお祝いをいただきました。なんだか急に老人になったような錯覚を覚えますが、まだ前期高齢者にもカウントされない年齢なんですねえ。ところが、やはり体力が落ちました。昨年の夏ぐらいからジョギングをやめています。足が痛くて走れないのです。最初は2年前の骨折の影響かと思ったのですがどうもそうではなくて、なにやら足底腱膜炎というもののようです。びっこ引いてます。
 好きな酒は好きなだけ飲んでいますから、走らなくなったら結果は歴然。ズボンがかなりきつくなってきています。さて、ことし一番、あたまが痛いのが、この老化対策ですねえ。さてどうなりますことやら。

 みなさま、今年もよろしくお付き合いのほどをお願い申し上げます。

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