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2024/02/14

2015年8月1日に書いた全国権利擁護支援ネットワークの代表あいさつです

 数日前に全国権利擁護支援ネットワーク代表退任のご挨拶をポストしたのですが、2015年8月1日に代表としてメッセージを会員向けに書いております。新代表が決まりましたので、このメッセージは入れ替えが予想されますので、ここに保存しておきます。

 

【代表からのメッセージ】
「善き生」(Good Life)とはなにか。古代の昔から多くの人々がこのことを問い続けてきました。そして、すぐれた模範解答も幾つか提示されています。ある人は宗教を通じてそれを提示し、ある人は哲学を通じて、また、ある人は社会活動や政治活動を通じて、そして自らの生を通じて人々に解答を示してきました。
しかし、その模範解答どおりの善き生を、私達のまわりの人達が実現できているわけではありません。中には、この問いかけを真正面から見据えて、自らの「解答」を出している人もいるでしょう。しかしその解答が出せない人、あるいはまた、問いかけ自体ができない人、問いかけに興味のない人、まさに人それぞれです。しかしそれでも、すべての人がその人にとっての「善き生」を実現するお手伝いをしたい。私達の活動は、その願いを共有しております。そして私達が使う方法は、権利擁護(アドボカシー)です。
私達は、2009年にネットワーク活動を始めました。その間、「権利擁護支援」について明確で厳密な定義を与えておりません。もちろん、その探求は続けていきますが、会員団体はそれぞれの設立目的と運用形態を持っております。権利擁護や支援についての考え方も一様ではありません。各団体の持ち味がありますので、それを尊重しております。しかし、ひとりひとりの「善き生」の実現を願うことから、次のことは守りたいと思っています。それは、人をなにかの目的のための手段にしないセンスです。ひとりひとりの人生は、その人のものです。かけがえのないその人の人生を少しでもより善きものにしていくことだけに私達は関心があります。ブーバーの「我・汝」関係、あるいはメイヤロフの専心ケアの感覚と言って良いかもしれません。幸いにして多くの団体にネットワークにご加入を頂いておりますが、加入審査にあたってはこのことに留意しております。
しかし、センスは、書物や文字情報だけでは「育む」ことも「共有すること」も難しい面があります。実践知と呼ばれるものだからです。そこで私達は、団体間の日常的な交流を重視しております。まだまだ活動は充分とは思えませんが、これからも一歩一歩、こうしたセンスに磨きをかけるために交流を深めていきたいと思います。
みなさま、よろしくお願い申し上げます。2015年8月1日
代表 佐藤彰一

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