2012/01/09

権利擁護支援ネットワーク全国フォーラム

 沖縄、盛岡、新潟燕市、川崎と開かれました昨年の地域フォーラムですが、すでにご案内のように今年に入って東大阪、広島市、東松山、札幌と続きます。そして、さらに全国を対象にした全国フォーラムが開かれます。全国フォーラムは3回目になります。今年は渋谷にあります國學院大学で開催されます。なお、このあとに徳島市でも地域フォーラムが開かれる予定です。
 今年の全国フォーラムの内容は、権利擁護の実践・理論研究、虐待防止法、成年後見をめぐる最新状況、震災支援、権利擁護の地道な取り組みの顕彰、そして最後に包摂社会へむけた権利擁護の視点と、盛りだくさんであり、かつ、視野と質が広く深いものになっています。
 権利擁護の支援活動にあたる方々、興味と関心をお持ちの方々、どうぞご参加下さい。

社会福祉振興助成事業 
全国権利擁護支援ネットワーク 第3回権利擁護支援全国フォーラム

「全国権利擁護支援ネットワーク」が設立されて2年経ち、北海道から沖縄まで、全国各地に北海道から沖縄まで、全国各地に権利擁護支援の輪が広がっています。このフォーラムでは、権利擁護支援を進めていくなか様々このフォーラムでは、権利擁護支援を進めていくなか様々な課題について取り上げました。ご参加だ皆様も一緒について取り上げました。ご参加だ皆様も一緒に、求められる地域の権利擁護システムや今後の展開について考えきましょう。

●日 時:2012年2月9日(木)・10日(金)
●場 所:國學院大学常磐松ホール
(渋谷キャンパス 学術メディアセンター内)
●参加費: 5000円(1日のみ:3000円)
●定 員: 280名

<プログラム>
2月9日(木)1日目
13:00  主催者挨拶 
13:05  日本福祉大学との権利擁護共同研究報告
         報告者:湯原 悦子さん(日本福祉大学)
13:20  被災地支援活動(社会福祉振興助成事業)現状報告
14:00  記念講演 「障害者虐待防止法と地域の役割(仮題)」
       講演者:遅塚 昭彦さん(厚生労働省:障害保健福祉部相談支援専門官)
15:15  鼎談 「市民後見と後見支援法人の役割」
         鼎談者:
         青木 佳史さん(大阪弁護士会)
         上山 泰さん (筑波大学法科大学)
         佐藤 彰一さん(全国権利擁護支援ネットワーク代表)
16:30  1日目終了

2月10日(金)2日目
9:00   わが町の権利擁護支援
   ~アドボカシー・オブ・ザ・イヤー受賞者の発表と実践報告~
10:00  パネルディスカッション 「一人一人の権利擁護支援を考える」
パネリスト :
 朝比奈 ミカさん(中核支援センター「がじゅまる」) 
 井上 雅雄さん (NPO法人岡山入居支援センター:理事長)
 古都 賢一さん (厚生労働省社会・援護局総務課長)
 湯浅 誠さん  (「一人一人を包摂する社会」特命チーム座長代理)
 コーディネーター: 上野谷 加代子さん(同志社大学) 

11:30  提言「これからの権利擁護支援の展開」
11:50  閉会の挨拶

■ 主催/全国権利擁護支援ネットワーク   TEL:0798-22-7551(事務局)  
■ 後援(予定)/厚生労働省 ほか

なお初日の終了後に大学内の会場近くで懇親会が予定されています。

國學院大学へのアクセス
http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access_shibuya.html

・渋谷駅(JR山手線・地下鉄・京王井の頭線・東急各線から徒歩約13分)
・渋谷駅(JR埼京線)新南口から徒歩約10分
・都営バス「国学院大学前」下車

(12/01/14 Sat)追加
パンフレットや申し込み用紙はこちらからダウンロードしてください。
http://www.asnet-japan.net/download.php?fname=forums_20120209.pdf

全国権利擁護支援ネットワークのサイトは下記。
http://www.asnet-japan.net


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2012/01/08

サルサガムテープとミックスサンド

PACガーディアンズは、昨年は、船橋市の成年後見センターの業務委託(障害分野)を受け、新しい活動を開始していますが、今年も多彩な活動を展開する予定です。

その中で、さしあたり2月11日土曜日のイベントを紹介します。
平成23年度千葉県地域支え合い体制づくり事業補助を受けた企画でミックスサンドと我々は呼んでいます。メンバーが付けた名前で、年寄りの私にはよく分かりませんが、障害のある人もない人も、ともにミックスしてサンドイッチのように寄り合いましょう、というような意味なのかなあ、、、と想像しています。(違っていたら後日訂正します・・ははは)。
さて、そのイベントです。
なんとサルサガムテープを招いてビックイベントです。飲んでくって、うたって踊って飛び跳ねてのひとときを味わいませんか。
日時:2012年2月11日土曜日 午後1時から
場所:山崎製パン企業年金基金会館
 JR市川駅下車2分

参加費1000円

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サルサガムテープ   
サルサガムテープは、かしわ哲さん 率いる知的障害者達の日本の音楽バンドです。            
1994年4月、NHKの音楽番組「みんなのうた」に、「まひるのほし」でデビュー。さらに2001年10月に「みんなのうた」で再放送。

デビュー後もCDを幾枚も発売。2003年11月には、忌野清志郎さんとの共作「ONABE」を発表。                               
後に、日本テレビの番組「どっちの料理ショー」エンディングテーマに採用されました。(2005年1~3月)                               
「リラックスNO.1」は2005スペシャルオリンピックス長野の公式サポートソングです。

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2012/01/04

権利擁護支援フォーラムinさっぽろ

全国権利擁護支援ネットワークが開催する権利擁護支援フォーラムですが、1月に引き続き2月も三つイベントがあります。その最初が札幌です。


権利擁護支援フォーラムinさっぽろ

○日 程  平成24年2月1日(水)13:30~16:45
○会 場  北海道自治労会館 3F中ホール 
○参加費  無料(定員150名)
○主 催  全国権利擁護支援ネットワーク(北海道ブロック)
○協 力  南富良野町、南富良野町社会福祉協議会 
○後 援   北海道、北海道社会福祉協議会
  北海道地域包括・在宅介護支援センター協議会

○プログラム
13:30  主催者挨拶
13:35  基調講演「地域における権利擁護支援の意義と役割」
佐藤 彰一さん(全国権利擁護支援ネットワーク代表)
14:20  DVD「ひろがれ!!権利擁護の支援の輪~岡山高齢者・障がい者
権利擁護ネットワーク懇談会の取り組み~」上映
15:00  休 憩
15:15  パネルディスカッション
テーマ「北海道における権利擁護支援の展開を考える」
     パネリスト
菊地 英人さん(小樽市福祉部地域福祉課障害福祉係長)
 越前谷 賢一さん(美唄市社会福祉協議会地域福祉課長)
                 小川 由子さん(おがわ社会福祉士事務所長:北広島市)
     コーディネーター
上田 晴男さん(全国権利擁護支援ネットワーク事務局長) 
16:45   終 了

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権利擁護支援推進フォーラムin さいたま

全国権利擁護支援ネットワークのフォーラムですが、昨年の11月26日には岩手でも権利擁護支援フォーラムが開催されているようですね。こちらは上山教授が参加されています。豪華メンバーです。

さて1月におこなわれる権利擁護支援フォーラム、東大阪と広島市を紹介しておりますが、一月には、もう一カ所。さいたま県東松山市でも開催されます。

平成23年度独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
全国権利擁護支援ネットワーク権利擁護支援推進フォーラム

「権利擁護支援推進フォーラムin さいたま」企画
時期 平成24年1月27日(金) 午後1時から
場所 松山市民活動センター・ホール

内容
13:00 開会
      主催者あいさつ
      来賓挨拶

13:10 基調講演 「地域における権利擁護支援の推進を目指して」
      佐藤 彰一
 (全国権利擁護支援ネットワーク代表:弁護士)

14:10 実践報告(鼎談)「権利擁護支援センターとは…」
      細井 洋海(芦屋市地域福祉課トータルサポート担当) 
      桑村 忠延(西宮市高齢者・障害者権利擁護支援センター) 
      聞き手 安間江身子(安間司法書士事務所)

15:10 休憩

15:25 パネルディスカッション
テーマ「地域における権利擁護支援の推進を目指して」
パネリスト
      小嶋 一也(埼玉県社会福祉協議会)
      山本雄二(越谷市障害福祉課)
      佐々木明子(志木市社会福祉協議会)
      コーディネーター
 田辺 寿(全国権利擁護支援ネットワーク副代表、伊賀市社会福祉協議会)

17:00 閉会

司会 石井 満紀子(東松山市社会福祉協議会)

詳細は、下記に案内があります。
http://www.smile-shakyo.jp/news_sonota.htm

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2012/01/03

権利擁護支援フォーラム in ひろしま

権利擁護支援フォーラム、1月13日の東大阪に続いて翌日は広島市でおこなわれるようです。連日ですね。

日時と場所です。

平成24 年 1 月14 日( 土) 12:30~ 16:30

中国新聞ビル7F 会議室
広島市中区土橋町7番1号

定員120 人 参加費 無料

お問い合わせ 社会福祉法人交響 きつつき共同作業所 (担当:安部、柴坂)
 電話(082) 229-7005  Fax(082) 229-7008 E-mail atom@koukyou.or.jp

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2012/01/02

権利擁護支援フォーラム in おおさか

 

 

昨年、暮れのイブには川崎で同様の会合があり、その前には、沖縄、仙台、新潟と実施されているのですが、まだまだあります。新春最初は東大阪です。
(上記内容のうち仙台は盛岡の間違いでした、失礼しました(12/01/09 Mon)訂正)

東日本大震災及び台風12号で多大な被害を受けられた被災地の皆さんに心よりお見舞い申し上げます。
さて、「全国権利擁護支援ネットワーク」では平成23年度近畿ブロック地域フォーラムを東大阪成年後見支援センターの加入を記念して、大阪府東大阪市で開催いたします。
 ますます高まってきている高齢者や障害者への権利擁護支援のニーズと障害者虐待防止法の成立や介護保険法の改正による市民後見人の養成を含む地域の権利擁護支援システム構築に向けた課題について皆さんとともに考え、権利擁護支援の輪を広げていきたいと考えております。
 皆さん、お誘いあわせのうえ、是非ご参加ください。
全国権利擁護支援ネットワーク(近畿ブロック)

○日 程  2012(平成24)年1月13日(金)13:00~16:30

○会 場  イコーラムホール(東大阪市男女共同参画センター:希来里6階)

○参加費  無料(定員230名)

○主 催  全国権利擁護支援ネットワーク(近畿ブロック)

○後 援  大阪府、社会福祉法人大阪府社会福祉協議会
東大阪市、社会福祉法人東大阪市社会福祉協議会
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会
東大阪市手をつなぐ親の会
(予定)

 

プログラムはこんな感じです。DVDは、岡山のネット懇の紹介だと思います。これ、なかなか興味深いですよ。

○プログラム
13:00  主催者挨拶 
13:15  基調講演「権利擁護支援としての成年後見」
       佐藤彰一さん (全国権利擁護支援ネットワーク代表)
14:00  DVD 上映
  45  休 憩
15:00  パネルディスカッション
テーマ「地域における権利擁護支援の展開を考える」
 福島 健太さん 
  NPO法人宝塚成年後見センター:兵庫県
 尾崎 史 さん 
  NPO法人あさがお:滋賀県
 桑村 忠延さん 
  西宮権利擁護支援センター(西宮市社協):兵庫県
 北  秀昭さん 
  NPO法人東大阪成年後見支援センター:大阪府
 
 コーディネーター 上田 晴男さん 
   芦屋市権利擁護支援センター(NPO法人PASネット)兵庫県

16:30  終了
 

 

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2011/11/13

成年後見支援信託

成年後見支援信託についてのメモです。

この制度、最高裁が今年2月に4月から実施すると突如発表したところ、関係専門職団体からの反対を受けて実施を延期していたものですが、10月に入って関連団体との協議が整ったとして、来年2月の実施を再度発表しています。

雑誌wedgeの記事
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1553?page=1

ベムさんの雑記帳
http://d.hatena.ne.jp/bem21st/20111022/p1
 

下記は専門職団体の最新の意見です。

日弁連(10月18日づけ)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2011/111018_3.html

公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート(10月19日付け)
http://www.legal-support.or.jp/notice/detail/id/487/

日本司法書士連合会(10月26日づけ)
http://www.shiho-shoshi.or.jp/association/info_disclosure/statement/statement_detail.php?article_id=48


大阪弁護士会意見書(10月17日づけ・PDFに直接アクセスします)
http://www.osakaben.or.jp/web/03_speak/iken/iken111017.pdf

日本社会福祉会(11月6日づけ)
http://www.jacsw.or.jp/15_TopLinks/oshirase/files/kokei.pdf


 これら4団体の協議の対象となり、結果としてまとめられている最高裁の今後の制度設計方針である「後見制度支援信託の目的と運用(イメージ)」は、メディア等や上記団体意見の中では10月27日に公表されたとしていますが、一般には今日の段階(11/11/13 Sun)で公表されていません。



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2011/11/12

権利擁護支援フォーラムin かわさき

ブログ更新を怠っていました。取りあえず宣伝です。

◆権利擁護支援フォーラムin かわさき~障害のある人の自立生活
 と権利擁護~
 (全国権利擁護支援ネットワーク)

 地域の権利擁護支援ニーズは確実に広がっている中で、ようやく
障害者虐待防止法が成立しました。今年度の全国権利擁護支援ネッ
トワーク関東ブロック地域フォーラムは、川崎市内の「親の会」五
団体で構成されたNPO法人かわさき障がい者権利擁護センターが中
心となり、障がいのある人たちが地域で安心して暮らすための取り
組みについて、各地からご報告とご提言等をいただき、ここ川崎市
で障がい者の権利を守り、障がい者が自立生活を営むための支援方
法としての「成年後見制度」について考え、いま私たちでできるこ
と、しなければならないことについて活発な意見交換を行います。

1.日 時:平成23年12月24日(土) 13:15~(12:30受付開始) 
2.場 所:川崎市総合福祉センター(エポック中原) 7階大会議室
3.参加費:無料
4.定員:180名
5.主 催:全国権利擁護支援ネットワーク 
6.協力:NPO法人かわさき障がい者権利擁護センター 
7.申込締切:平成23年12月10日(土)
詳細については後日以下の全国権利擁護支援ネットワークのホーム
ページに掲載予定です。
http://www.asnet-japan.net/
8.お問合せ先:PASネット西宮事務所
 E-mail info@hn.pasnet.org

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2011/07/19

船橋市成年後見支援センター開設のお知らせ

すでに法人のHPでは案内をしているところですが、船橋市の委託事業である船橋市成年後見支援センター業務をPACガーディアンズが受託し、7月15日から業務を開始しております。

ささやかな一歩ですが、PACガーディアンズが市町村と連携した初めてのケースです。どうぞご利用下さい。

センター長 小川裕二

船橋後見支援センター
開設時間 月曜日~金曜日  9:00~17:00
     (土・日・祝日・12/29~1/3を除く)

連絡先  電 話:047-407-4441
     FAX: 047-407-4860
     E-mail: f-kouken@pacg.jp

法人のサイトの説明はこちら。http://pacg.jp/inpage/contents_news/?p=135

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2011/06/16

障害者虐待防止法成立へ(17日に成立しました)

 (法律は、17日に参議院で可決成立しております。その後、民主党プロジェクトチームの谷博之議員さんが談話を出しておられて、「この法律に基づき設置される市町村障害者虐待防止センター、都道府県障害者権利擁護センターに必要な予算の確保に努め、その設置・運営状況などを見守りつつ、上記の残された課題(医療・教育現場での虐待対応のことです:satosho)の克服にも引き続き力を尽くす」と述べておられます。ちなみに自民党側で尽力された馳浩議員や公明党の高木美千代議員もそれぞれご自身のブログで感想をのべておられます。関係議員の方々は感慨深いものがあるようですね。以下の文章は、16日のままです。(11/06/20 Mon))

障害者虐待防止法が成立しそうです。昨日の15日に衆議院を通過し、早ければ今週中には、参議院で可決成立の見通しです。施行は来年2012年の10月と報道されています。

 最初の提案から時間が経過しているので、いまこの段階で経緯を整理しておきたいと思います。
 
 まず、法案のこれまでの経緯については、AFCPさんがすでにブログにマトメておられます。
 6月13日のブログ
 
 また毎日新聞の社説もあります(おそらく野沢和弘さんの文章だと思います)
 6月14日づけ社説

 法案の中味や課題などについては、上記の二つの文章によくまとめてあります。

このブログでも2009年に1度取りあげています。て内容ないですが・・
http://www.satosho.org/satosholog/2009/07/post-a960.html

;今回、衆議院を通過した法案は、第173回国会で提案された原案ではありません。ずっと衆議院のサイトに掲載され続けていた案は、いわゆる自民・公明案でした。2009年7月9日に第171回国会での提案は、自民・公明案と民主案がそれぞれ正式に提案されていたのですが、173回国会では、自民・公明案だけが正式提案です。この時は民主党は与党ですから、実質的には、同時に民主党案も検討されており、この両案がずっと対峙しつつ成立を待っていたと思われます。今回は、自民・公明案は6月14日付けで正式に撤回、おそらく民主党案も事実上撤回されたのでしょう。そして同時に委員長提案で新しい案が提出され可決されているようです。(この箇所、加筆しました(11/6/16 Thu pm:18:16))
 とはいえ、内容的にはもともとの両案はほとんど変わりがなく、従前の民主党案と自民・公明案で一番明確な違いであった、虐待防止センター(権利擁護センター)を都道府県に置くか市町村におくのかという相違点を、「両方に置く」という形で統一をして委員長提案になったようです。

虐待はどこで起きる?--------------------
 障害者への虐待は、いたるところで起きています。この法案が議論されるきっかけとなったのは「カリタスの家」事件ですが、この事件の前にもアトにもいくつもの報道がくり返されています。その中で、このカリタスの家事件が衝撃的だったのは、この施設が発達障害者の療育の専門施設(県から県内唯一の専門施設であるとして事業委託を受けていた施設)であったことです。そこでヤケドするような熱いコーヒーを無理矢理飲ませるなどの信じられないことを、こともあろうに当時の施設長が行っていたことが発覚して大問題になったのでした。

 障害者の専門施設ですら、こんなコトが起きる中、殴る蹴る、強姦をする、などという事件がそれこそ毎年のように報道されているのです。私が権利擁護の活動に関わるようになったのは10年ほど前のことですが、当時、福祉関係者からこんな事件の話を耳に入れられると、なにかの間違いでしょう・・・と話をまず否定するか、それはよほど特殊なケースですよ、と例外扱いしてまともに取りあわないことがありました。いまでは、そんな話を聞いても驚きませんし、特殊だとは思いません。またか、でも、その場所では誰が対応すればいいんだろう、誰につなげばいいんんだろう、と対応に苦慮するだけです。そしていまだにうまく対応できない自分がもどかしく思っています。

 マスメディアに報道される事件は、施設であることが多いのですが、これは「目立つ」からで、虐待が起きているのは施設だけではありません。実態調査をしたレポートはまだそれほど多くありませんが、いくつかの先行調査を見ますと、家庭、学校、就労先、病院などなど、日常生活のいたるところで虐待が起きていることが報告されています。

先行調査を引用しておきましょう。
1)2009年に日本社会福祉士会が厚労省の助成を受けて全国調査をしています。
「障害者の権利擁護及び虐待防止に向けた相談支援等のあり方に関する調査研究事業報告」
下記のサイトから見ることができます。
http://www.jacsw.or.jp/01_csw/07_josei/2009/index.html
 これは、全国の相談支援事業所や就労・生活支援センターを対象にした調査で、988の事業所からの回答を受け、そのうち409事業所から966の虐待事例の回答あったことが報告されています(「平成20年度ベース)。
 この調査報告は、ご本人が18才から64才までの集計でまとめているところと、そうでないところがあり、把握が難しいのですが、18才から64才のところで誰が虐待しているのかという点で言うと、虐待する人は家族(親55%、きょうだい18%、その他親族7%)、使用者、事業者それぞれ3%となっています。   
 相談事業者に聞くと家族の虐待が多いという結果になっているようですね。

2)埼玉大学の先生が2008年にさいたまで調査をされているデータがあります。
 宗澤忠雄「成人期障害者の虐待または不適切な行為に関する実態調査」やどかり出版(2008)残念ながら絶版です。
 この調査は、同一地域の事業者と行政の両方にアンケートをかけている点が特色です。
 双方から、事業者(50人の事例)、支援課(行政)(20人の事例)との回答を得ています。
 これも誰が虐待をしているのか、という点でみますと、事業者回答では:74%が家族。ほかに事業者14%であり、行政の担当課回答では、90%が家族。事業者/就労場所での虐待は報告されていません。
 集計数が少ない調査ですが、事業者の認識では、やはり家族の虐待が多く、ほかの場所でも少ないながらいろんなところで虐待はあるという回答であるのに対し、行政は家族の虐待以外は把握していない(把握しても報告できないのかもしれません:satosho)、こういう結果です。同一地域でのアンケートですから、なかなか興味深い結果です。

3) 次に1)の調査も2)の調査も成人期の年齢で見ていますが全日本育成会が2009年にご本人の年齢を考慮しないアンケート調査をしています。
 全国7市町村育成会を対象にしたものです。
「親・支援者から見た障害者虐待あるいは不適切な対応に関する実態調査」PandAJ 発行(2009年)
 これは、どこで虐待が起きているかでみますと、学校24%、登園登下校14%、勤務中、通勤時、福祉施設利用時、家庭の中がそれぞれ9%ぐらい、という数字になっています。
 アンケート調査の手法や対象が違いますので、1)や2)の調査と比較するのは適切ではないのですが、学校関連が多くなっている以外は、虐待はどこでも起きているという結果ですね。家族の虐待が多いという1)や2)の調査結果とは違っているようです。

 さて、以上の先行調査を前提にしますと、調査研究数は少ないながらも、また事業所や福祉施設での虐待は把握しないという行政の回答を別にして、「虐待はどこでも起きている」ということが分かるのではないでしょうか。誰かがとくに虐待を行っている、という話ではどうもなさそうです。ただ、専門職からみた場合、家族の虐待は多く把握されているとはいえそうですね。

家族の支援--------------------------------
 今回、障害者虐待防止法が成立することで、従前と一番変わる点は、「家族対応と支援」ができることだと私は思っています。福祉事業者や就労先ももちろん対応が必要な場所ではありますが、いまでもまったく対応ができないわけではないように思います。まったく対応ができずに、障害者本人が苦しみ、そして虐待をしているとされる家族もおそらく苦しんでいる「家庭」への支援が、法律で明記された点が、とても大きいと思っているのです。もちろん法律ができただけで、事態が大きく変わるわけではなくて、それにともなう人的・組織的対応が必要ですが、その端緒がとれる、これが大きな点かと思っています。

これから----------------------------
話を移して、厚労省では昨年3月に、障害者虐待防止法ができていない段階で、障害者虐待の防止にむけた諸施策を打ち出し、全国担当課長会議で配布しています。
障害者虐待防止対策支援事業 (WAMのサイトです)
 厚労省が、法律がなくても必要性を感じた、ということだと思いますし、関係者の努力も大いに評価したいところです。
 今回は、ようやく根拠法律が明確になるわけで、国、都道府県、市町村のそれぞれが積極的に動ける基盤が整備されることになります。大いに期待したいところです。

 なお、この法律ができても、課題は山積しています。たとえば、虐待主張に伴う紛議の解決やその手法や、学校や医療機関への規定が整備されていないことなどなお検討されなければならないでしょう。成年後見の利用も実際どうなるのか、成年後見制度それ自体が課題を抱えているので、これを利用すればそれで足りるというようなものではないとは思います。
 しかし、障害のある方々のその人なりの生き方を作り上げていく、お手伝いの基盤がいまより格段に充実することは確かです。ここ数日の国会での成立を望みます。

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